GW最終日、とあるナショナルなお客さんで実施していた所謂「バイラル施策の振り返り」資料を作る。この案件自体は引継ぎ案件で、僕の前任の人間が施策設計から提案までをしていたのですが、正直僕的には不満な内容で(もちろん先方の宣伝部長に判子を押させるレベルではあったのかも知れないけど)。
ここら辺の組織全体のボトムアップも必要だなぁ~、やっぱ。
さて、不満がそれだけであれば持ち前の要領のよさで何とかカバーするのですが・・・正直どうしよ~・・・な感じ。
いくつかのバイラル施策周りのベンダーを使っており、アルファブロガー系はA社、クチコミサイトはB社、セレブリティはC社・・・みたいな感じでバラバラで、それぞれが連携をとっておらず、結構しっちゃかめっちゃかで。
さらにそのそれぞれから出てくるレポートが・・・しどい(≒ひどい)。
結構僕の経験上「バイラル」ってキーワードを発すると、クライアント担当者は下記図のようなイメージを抱きやすい。
本当に典型的なバイラル=感染的なマップ・・・しかしそんな拡散は稀であるといってよく、世に言うバイラル施策のほとんどは本質的にバイラルしない(ものが多い)。
コレは本当にバイラル周りの広告会社がそもそもクチコミというものをきちんと理解せずに、喧伝し続けた結果であって、個人的にはものすごい不愉快。「ネット上のクチコミ」ってなんですか?
案の定、各ベンダーから上がってきたレポートを見て唖然。
出てきたデータは以下の通り。
■各ブログの施策期間中のPV/UU
⇒バナー広告と同じ計測指標。コレやっている限り、枠もの扱いされるのでご注意ください。値引かれますよ。
■各ブログに書き込まれたコメントの主観的な分析
⇒感想文レベルです。「非常に好意的なコメントが寄せられている」とか書かれていましたが、専門性皆無。
■各ブログの掲載イメージ
⇒5秒で出来ます。
以上。さすがに怒るよ?
あと気になってのは、コメントとして、
■記事の質がいい。
■良質なブロガー
■良質なコメント
などなど「良」とい主観的な総評が多いこと多いこと。良いかどうかは読者が決めるものであって、また記事の質云々を言うんだったらプロのライターに書かせたほうが100倍いい。
何ゆえこの「バイラル」といわれる施策をやったんだっけ??そこの部分が欠落甚だしい。
正直がっかりし続けてますし、ちょっと将来が心配。
個人的には振り返りやレポートという広告会社側の積極的(時に受動的)な行為は、次の施策をクライアント担当者と一緒に考えるためのものである、と考えています。その意識が薄い。
今回の施策の目的は何で、目標は何で、それに対してどういう貢献をどのようにしたのか、どのレベルまで達成できたのか、勝因は何か、敗因は何か、次はどうやればもっとうまくいくのか・・・ここくらいまでは当然のこととしてやってほしい。
なんだか愚痴っぽくなりましたが、ここまで出来て初めて企画とかコンサルとかでお金取れると思いますし、それが出来ないのであれば、正直売りたくないし売らないで欲しい。発展しませんので。
お客様にお金をいただいて実施していただくものです、正直もっと責任感強く仕事しましょうよ。プライド持って。
とりあえず仮説ベースになるので(データがないため)、個人的には不満ですが、きちんと若干無理やりまとめようと思います。
もう一回PDCAでもPlanDoSeeでも何でもいいから、勉強の必要がありますね、ウン。
ああ、愚痴っぽくて失礼しました・・・
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