「黒」のセブンスター=Seven Stars Black Editionと「黒」のマーケティング | アドマン3.0=人事になりました。

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このブログのどこかにコッソリとリンクを貼っている、

会社の先輩Mさんのブログで紹介されていたのセブンスター。
(直接記事内リンクを貼ると、怒られそうなので念のため)

Seven Stars Black Edition
「黒」のセブンスター=Seven Stars Black Edition
※ちなみにJT公式サイト からは、こちらの商品についてのリリースは一切ない(2008年01月14日現在)

僕はとあるポリシーのもと、通常時はアルファベットHを吸っており、

勝負時にのみ、験を担ぐ意味でセブンスターを吸うというスタイル(どうでもいいが)。

なので、勝負プレゼン(コンペ)や愛の告白の時以外は、

やたらとセブンスターは購入しないのですが、思わず買っちゃいましたね。


こちらを吸っていて考えたのが、のマーケティング。

2007年はホントに物が沢山世に出た年でした。

黒いトイレットペーパー、黒い綿棒、黒い歯ブラシ、黒いまな板・・・などなど。


※セレブ御用達!Renova社 の黒いトイレットペーパー。


本来的にはをベースにした他色が常識として受け入れられている商品で、

黒化が進行したのが2007年(その前から食品関連では「黒」ブームはあったけど)。

いくつかそうしたトレンドを分析してコラムにしているものを見かけましたが、

そのほとんどがの持つ色彩パワー(贅沢・高級品)に落とし込んでいて、

ワタクシ的にしっくり来ていなかった。

その意味では、これが一番バランス取れていて、整理されてたかな↓

日用品に広がる「黒」アイテム 常識覆すヒット
http://www.sankei.co.jp/enak/2007/aug/kiji/02life_blackgoods.html



キーワードは、高級感」「実用性」「インパクトの3つ。

2007年にヒットしたは上記3つのキーワードで整理できるという。

黒いトイレットペーパーは高級感

黒いまな板は実用性

黒い綿棒インパクト、というように整理できるというのが、

この記事の主張。


とはいえ、個人的にこの3つのキーワードは同じレイヤーじゃないと思います。

つまりインパクト⇒「高級感であり

インパクト⇒「実用性であるということ。

詳しく言うと、ヒトは黒い綿棒やトイレットペーパーというものに遭遇すると(認知)、

自分の持っている認知・常識(綿棒もトイレットペーパーも白い)と相容れないため、

その不協和を解消しようとします。これを認知的不協和といいます。

その不協和を解消するための一番簡単な方法が、

新しい認知(≒常識、考え)を追加する」という手法なんですが、

それに当たるのが、高級感実用性ということであり、

うまく企業側で打ち出しているもんがマッチしてヒットにつながったんじゃないか、と。


また、日用品の黒化の前の食品の黒ブームによって、
(食品の黒ブーム:黒ゴマ、黒米、黒酢、黒豆など)

健康というポジティブなイメージが定着していたのも、

ひとつ背景としてあるかもしれませんね。


の商品各々が(カラーとしての)自体のバリューアップを図り、

違和感を与えながらも健康、高級、実用的という印象を植え付け、

更なるブームを呼んできた、

これが2007年のブームの裏側なんではないかな、と思ったりしたもんでした(そのほかにも考えられるけど)。