カジモドROTJ(1)/究極のベイダーマスク2017(5) | アディクトリポート

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ミレニアム・ファルコン 78号 [分冊百科] (パーツ付) (スター・ウォーズ ミレニアム・ファルコン)

 

型取り直前!

これがカジモドROTJ V2のドーム(ヘルメット)マスター(一次原型)で、

アメリカからイギリスに空輸されてきた。

 

あやうく見逃しそうだったが、

米在住の塗装担当ブックフェイスが、 

下地処理や表面仕上げの工程で入念なチェックを行い、

不完全だった部分を、ことごとく手直ししてくれていた。

 

なにせこちらのイギリス側には専用の作業場がなく、

キッチンの流し台で代用しているため、

料理の時には作業を中断、

造形物を片付けざるを得ず、

なにかと不備はつきものなので。

 

CSマクラーレン氏は、

なんとカジモドが造形処女作で、

それ以前には、マスク造型を未経験のシロウトだった!

 

2016/3/25

↑ブックフェイスのペイントブース入り直前の、

カジモドROTJ V2の、造形最終段階。

 

ここで念のため断っておくが、

カジモドを部品状態(未組み立て)の未塗装キットとして販売することはあり得ない。

組み立て塗装済み完成品としてしか、意義も価値もないと自認しているからだ。

 

だったらなんで、塗装前の途中過程を披露するのかといえば、

ドーム/ヘルメットの造形や、細部への気配りが伝わり、

ESBとの差違が、

単に眉間を削っただけではないのだと伝わるようにとの願いから。

 

とにかく実物のROTJプロップを徹底的に研究し尽くし、

ESBとの相違点を、気がつく限り造形にありったけ盛り込んだ。

 

留意したのは、

*本来の造作を損なわないこと

*フェイスプレートの一部を大型化したり、変形させたりしてまで、特徴を強調しないこと

*ヘルメットとマスクの大きさのバランスを崩さないこと

 

ブックフェイスと私(CSマクラーレン)の共通認識は、

現状に甘んずることなく、

常に、さらにまた上を目指そうということ。

 

造形と塗装を分担し合う不可分なチームとして、

映画の画面から抜け出てきたような

完成度を目指した。

 

↓『ジェダイ』(1983)の劇中スチルに、カジモドROTJをかぶせた画像。

↓こちらがホンモノの画像。

つまりは実物そのものにしか見えず、

違いを見分けられない状態こそ、

カジモドの目指すところ。

ブックフェイスの塗装も相まって、この目標は難なくクリアの予感。

 

2016/3/29

ペイントブースでの塗装を終えたての、ROTJ V2。


ブックフェイスの塗装スキルと相まって、
新しく導入したスプレーガンも威力を発揮。

塗料の最適な混合比、
乾燥時間や乾燥条件を突き止めるのにいささか手こずり、
ブックフェイスは多数のドーム(メット)を、このレベルに行き着くまでに、
オシャカにせざるを得なかった。

中央の帯状の部分を、劇中の実物と寸分違わぬように再現すべく細心の注意が払われ、

新しく導入したペイントガンが、

造形に盛り込んだ些細なディテールを損なわずに浮き立たせている。

 

このクオリティは、このスプレーガン導入前には望めなかった。


造形担当の私としては、自分の作業が無駄にならず、
まさに原型師冥利に尽きる。

ということで、
最後はカジモドROTJの画像を並べて、今回のまとめとしよう。

 

 

 

次回は各作のカジモドを並べて比較する予定です。