本ブログは、基本的には終了しております。
何回か、書きためたものが続きますが、
修正、加筆もままならず、中途半端で書き足りないのは当たり前。
誤記や誤情報の修正も、おそらく困難。
いただいたコメントも承認はできても、
レスは難しいと思われます。
メールやメッセージ等の文字のやりとりもキビシイので、
知己の方は、音声通話でお願いします。
まあ、発展的状況、ある意味、「ブログ断ち」ですので、
ご了承ください。
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これ(AT-ST/バンダイプラモ・5)からの派生記事だが、
今日取り上げる、『帝国の逆襲』(1980)版の、
↓帝国軍二脚型歩行兵器は、
次回作『ジェダイ』(1983)までは、
劇中はもちろん、
SWファンの間でも、「AT-ST」なんて一度も呼ばれず、
鳥脚・逆関節メカだったから、
「チキンウォーカー」という俗称で、
「シネフェックス」日本語版 ILM & スター・ウォーズ総集号
(1997年8月8日発行)より。
(以下の縦書き引用記事も全てこの書より)
商品名も「スカウト・ウォーカー」だった。
なにせ劇中のスカウト・ウォーカー登場は、たった2カットで、
総登場時間も数秒にも満たず、
当初はその存在も、「知る人ぞ知る」だった。
当時目に出来た写真も、劇中のコマ焼きの不鮮明な引き伸ばしか、
シネフェックス誌に掲載された、撮影準備中のスナップショットのみ。
なんでこんなにチラ見せだったかといえば、
これもまた「シネフェックス」誌に書いてあるが、
当初は『帝国』劇中に登場させる具体的な予定もなく、
工房の片隅にディスプレイモデルとして飾られていたのを、
ジョージ・ルーカスが目に留め、
晴れて登場となったから。
↓ここでの「私」とは、ジョー・ジョンストンのこと。「ジョージ」はルーカス。
↓「アーマチャー」(アーマチュア)とは、関節が可動する骨組のこと。
↓ほぼノープランで、設定も固まらずに戦線(劇中)に投入されている。
「ジョー」はジョンストン、「ジョン」はバーグ、「ジョージ」はルーカス。ややこしい…
それにしても、
登場予定がないにしては、
ジョー・ジョンストンのスカウト・ウォーカーへの入れ込みようは、
ハンパなかった。
デザイン画は
AT-AT(四脚型歩行兵器・右)の子分みたいな
↓これ(左)を皮切りに、
↑2点目のスケッチ(左)で、早くも大幅に路線変更。
しかも明らかに、右のイラスト(後述)を“アレンジ”してるだけで“創作”ではなく、
胴体部分と脚部なんか、左右に反転してポーズを変えただけ。
↓3点目ではついにポーズまで同じになって、当然ながら元絵を描いたサイラ-氏から訴えられた。
元記事は、たしか『ジェダイ』公開1年後の84年に、
アメリカ本国版スターログ誌(何号だったかは失念。今回調査するも行き着かず)
に掲載され、
洋書のイエナ(銀座)で見かけてビックリ!
当時はツルモトルームからスターログ日本版も出てたから、
いつ転載されるかと楽しみにしてるうちに、
そもそも本国版記事の転載などほとんどないまま、
1987年2月に100号で休刊。
かわり?に、1984年創刊の学研「PanoramaCity パノラマシティ」
85年1月号に、出し抜けに転載された。
抄訳の話の持って行き方はともかく、
記事を読んで奇異に感じたのは、
パクリはスカウト・ウォーカー(二脚型)の方なのに、
サイラーがAT-AT(スノーウォーカー/四脚型)にパクられたとして、
二脚型が大活躍する『ジェダイ』(1983)ではなく、
『帝国』からの利益配分を主張してることと、
そのタイトルから4~5年、『ジェダイ』からでも1年経過も、
まだ結論が出ていなかったこと。
この判例は、
ネットに記録が公表されているが、
結局はリー・サイラ-氏の敗訴。
(1984年10月16日に結審)
負けた理由は、
二脚型のパクリは明らかでも、
たった2カット出演メカでは、
映画の権利を要求するには弱い
ので、
「四脚型もオレのパクリ」だと主張することにし、
それにはすでに描いてあった、
↓このイラスト(左・これまた二脚型で鳥脚逆関節)だけでは、イマイチ説得力がないと考えてしまい、
証拠の画稿2点を「なくした」ことにして、
↑新たにAT-ATとAT-STに思い切り寄せた絵を、
わざわざ描き直して提出したことで、
かえって法廷での心証を悪くしてしまったのも一因らしい。
——というのは、6年前にも書いたのに、
〈前編〉
〈中編〉
〈後編〉
今回再び取り上げたのは、
●画像を記事内最大表示(横600ピクセル)に変更
●6年前の記事なんて、誰も読み返さないからリサイクルして再掲
——しただけではなく、
当時はサイラ-側に入れ込んで、
ジョー・ジョンストンは、
チキン(スカウト)ウォーカーはしょせん盗作だからこそこそ作っていた、
いわば料理人の“裏メニュー”や、“まかない飯”みたいなもので、
ルーカスに見つかっちゃったので、しかたなく『帝国』劇中に登場させた
——と捉えていたが、
どうやらそうではないらしいと判明したため。
だけどそこからいきなり話し出しても、
なんのこっちゃなので、
今回は、その前段を書いたわけ。
というところまでで、続く。
※ただし上述の事情のため、再開は未定です。