フェイズ2が抱える事情 | アディクトリポート

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これまで紹介して来た
『スタートレック フェイズⅡ/カトゥンバ』に限らず、

公開済みの『フェイズⅡ』本編のどれを見ても、
きっと誰もが思うこと。
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これがカーク船長(ジェームズ・T・カーク)なの?

いや、まだ『カトゥンバ』なんかましな方で、
↓最初はリーゼント(右)で登場したし、
にてる
顔つきはしかたないにせよ、オリジナルキャストのウィリアム・シャトナーに
髪の色まで含め、少しでも近づけようという努力が、
さっぱりうかがえないのは、どういうことか?

これはそもそも、「フェイズⅡ」
ごろ
(当初の企画名は、“NEW VOYAGES”=新たなる航海)が、
カーク役のジェームズ・カウリーの個人企画に等しく、
カウリー本人がカークを演じたいという気持ちが出発点だからに他ならない。

カウリーはかねてよりSTの大ファンで、
TOS(TVオリジナルシリーズ=宇宙大作戦)の
だいさく
コスチュームとプロップ(小道具)を1997年から集め始め、
エルビス・プレスリーのモノマネ芸人として培った
業界のコネを存分に利用して、

TNG(ネクスト・ジェネレーション=新スタートレック)の撮影現場に出入りする機会を得て、そこでTOSのセット図面を手に入れた。

そして私財の10万ドル(約1000万円)をつぎ込み、ニューヨーク州ポートヘンリーに放置されていた中古車売り場を改築。
ちゅうこ
↑この内部には、TOS当時と寸分違わぬ、
エンタープライズ号船内のセットが建ち並んでいるというわけ。

背後のディスプレイは、さすがに液晶モニターにアップグレードしている。
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オリジナルでは、単なる色セロハンに後から光をあてただけだった。


以来、「自分の金で、自分の好きにやって何が悪い?」と、
あたかも「8億熊手男」こと、渡辺喜美“みんな”代表みたいに開き直って、
2003年のパイロット版“Come What May”を皮切りに、
『カトゥンバ』までの8話ぶんで、
カウリーはカーク船長を10年も演じ続けてきた。

が、しかし、
世間の「なんでこいつがカークなんだ?」の声がやむことはなく、
『カトゥンバ』を監督したヴィック・ミニョーナが、
同じ路線の別番組「コンティニューズ」を立ち上げて、
こいん
そこでもっとシャトナー像に忠実なカークを演じ切るに至り、

ooo

さすがにカウリーも音を上げて、
エンタープライズをTV版と映画版の中間型
↓「フェイズⅡ」型に改装するのに合わせ、
っzさz
↑ブライアン・グロスの演ずる、新カークに交代することになった。


「フェイズ2」の話は、まだ続きます。