〈その１〉以降、
放置プレイが続いたので。
会場の入口には、原作者のモンキー・パンチ氏の、
「まだまだボクも、ルパン三世を書き（描き）続けますよ
どう終わらせるか、色々考えてます」
みたいな挨拶があった。
「まだまだ現役」をアピールして、頼もしい限りだが、
たった１年前の、
この展覧会のスタート（昨2011年の松屋銀座での開催）の挨拶では
「いつかは続きがやりたいと思いながら70代になってしまった。
連載すると徹夜をしなきゃいけないので体力的に絶対無理。
完結しないで終わるのか、完結させるのか自分にも分かりません。
10年以内にできるかどうか。
（そのことを）毎日考えています。
いつか完結したいんですけどね」
と、少し弱気に受け取れるトーンで語っていた。
作品の完結は寿命の全うと同じなので、
長寿成功作品に区切りをつけることに躊躇するクリエイターは多い。
で、反対にルパン三世のうんと始まりに目を向けると、
今の人々がルパン三世と認識するものとは、まるで違っていて
第１話なんか、誰がルパン三世なのか、
↑週刊漫画アクション創刊（1967年８月10日）号・双葉社刊
なかなかはっきり特定できない。
↑ルパン三世初登場のコマ／週刊漫画アクション創刊号
でも、気合い入りまくりで、
ギラギラとんがってて、
ルパン三世・扉 シッパイ大作戦 Weekly漫画アクション 1967年9月７日号
異彩ぶりが横溢している。
だからアニメのパイロットフィルムは、
今の人の目からすれば、
「これのどこがルパン三世（他・各キャラクター）やねん！」とツッコミたくなるだろうけど、
この第１期の漫画アクション連載版（1967年8月10日号～1969年5月22日号までの全94話連載）の絵が元になっているから、
ある意味、とても由緒正しい絵柄と言える。
キャラクター設定は、芝山努。
というわけで、今回はそのパイロットフィルムをご覧いただいて、
1969年に作られた劇場版用シネマスコープサイズ
ルパン三世：野沢那智
次元大介：小林清志
峰不二子：増山江威子
石川五右ヱ門：納谷悟朗
銭形警部：近石真介
明智小五郎：北村弘一
ナレーション：田中信夫
1971年頃にテレビ用のスタンダードサイズとして作り直されたバージョン
ルパン三世：広川太一郎
次元大介：小林清志
峰不二子：増山江威子
石川五右ヱ門：小林修
銭形警部：大塚周夫
明智小五郎：高木均
ナレーション：田中信夫
とりあえず、区切りといたします。