電人ザボーガー(2011) | アディクトリポート

アディクトリポート

真実をリポート Addictoe Report

$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-daihyou
都内で2館しか上映されていない、11月1日の映画の日に、1000円で鑑賞。
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ぜんはん
実は『電人ザボーガー』を1000円で観るのは、今週を見る限り、至難の業なんです。
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-こうはん

公開劇場も少なければ公開後には前売り券も流通せず、よほど都合が合わない限り(バルト9のシネマチネ=しかも現状未実施!か、Tジョイのレイト上映=ただし22:30~24:35!、どちらも1200円)、1800円払う羽目になります。

$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-しな

鑑賞しての感想は、1000円なら文句なし。
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-mami2

この作品に、1800円はとても払えません。


いや、「電人ザボーガー」を今映画化するなら、よくできてるとは思うし、

$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-utatu

私は「ないものねだり」はしないから、この監督ならこの程度、というより、井口昇監督の資質がいかんなく発揮された、面白い作品だとは思いましたよ。

$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-あく

でもその評価は、やっぱり「特撮ドラマにしては」という、「アニメにしては」と同等の、手心や「生ぬるい目で見守ってあげる姿勢」が必要な気がします。

だから今回のテーマも、「映画」にせずに、「ヒーロー・ヒロイン」とあえてしているわけです。

$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-おりじなる

お客さんも、ふだん映画をあまりご覧にならない(=タダで観られるテレビの特撮ドラマばかり観ていた)、かなり限定されたくくり(いわゆる「大きいお友達」)のようで、笑いのツボとかが、いわゆる「まともな映画」とは、ビミョーにズレている。

作家集団Addictoe オフィシャルブログ-まし0-ん

一般映画を見慣れた観客なら、声を出して笑うまでにはいたらないというか、体が自然に反応して気がついたら笑ってるというのとは、なんとなく違うというか。

いえ、それは最初からわかってたんで、作品そのものへの文句じゃないんですけど、作品を取り巻く状況が色々とね。

作家集団Addictoe オフィシャルブログ-すとろんぐ

某映画雑誌周辺の、本作の持ち上げようのすごさは明らかに度を越していて、
ふだんもっと「まともな映画」を、さんざんこき下ろしている人が、高く評価するのがよりによってこれ?と、その人たちの見識まで疑ってしまうような。

プロの映画屋を自認する人に限って、北野武の映画テクにはコロリとだまされ、それよりよほど創作欲求にあふれ
$オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-巨大
各作ごとに存在意義を与えている松本人志の映画を、
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-しん

「映画的テクがおそまつ(=型破り、これまで前例がない)」というだけで、「おやおや」「やれやれ」と冷淡な目でこきおろしておきながら、「電人ザボーガー」には手放しでバンザイなんて、どう考えてもおかしいですよ。

私が井口監督に、「ないものねだりをしない」という同じ観点をあてはめるなら、
松本人志にかけらもない資質を本人に望むことの的外れさや、
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-さむらい
「ないものねだりをする」ことの愚かさがわかってもらえると思いますし、その人たちの松本作品への冷淡な見方から行ったら、井口作品の方が相当に、「おやおや」「やれやれ」に感じられますが?

「日本映画界を救うのは井口監督だけだ!」
とか、
「元がテレビの特撮番組なんで、そのまま再現してるチャチさがサイコー」
と持ち上げたりとか、
「封切りの時点で、都内に3館しか上映劇場がない(翌週には1館減って、たったの2館)のが、日本の映画界の問題だ」とか、その「周辺の人」たちがつぶやいたんだけど、
一つ目の発言は、才能あるまともな日本の映画監督のみなさんに失礼きわまりないし、
二つ目の発言は、「たかがテレビ」を妥協の言い訳にしていない、現代のテレビドラマの制作陣をバカにしているし、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ばんか
↑今日(10/2)の『相棒』第3話「晩夏」も、すさまじい出来の良さでしたよ!
また落涙しますた。


三つ目の発言に関しては、『電人ザボーガー』みたいな「特殊な作品」が、
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-mami
どこのシネコンでもあたりまえにかかる方が、よほど問題だと思われますが~?

姑息な情報操作には踊らされないようにしようと誓った、映画の日でした。