マイケル・ジャクソン THIS IS IT | アディクトリポート

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オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-gty

急遽公開が決まり、2週間限定上映のはずが、予想外のヒットで延長が決定。
IMAXは後ろに11/14公開の『クリスマス・キャロル』が控えているのでその限りではないから、見られるのは2週間だけ…ではあるんだが、諸事情により一般公開版を鑑賞。

DVD特典用に、リハーサル風景を撮影していたら、本人が亡くなってステージ本番が存在しないため、彼の死後わずか半年で、そのリハーサル映像を編集しての公開。

なので、ドキュメンタリーの体さえなしていないし、なにしろリハーサルだから、全力で歌え上げもしない。

ではあるけれど、この形でしか、一番新しいマイケル・ジャクソンは見られないので、作品には価値もあるし、お客さんも多く、ファンなら、文句はないのではないだろうか。

で、私はまったくマイケル・ジャクソンのファンじゃなかったけど、この映画でもよくつたわってくる、節制のたまものでしかありえない、彼のやせた体と軽快な動き、音楽性の高さと完璧主義(ファンを裏切らないように、まずはオリジナル=原曲のレコード・CDどおりの歌と演奏を完遂し、プラスアルファは、それをきちんとやってから!)な様子には、たしかにこれはただ者ではなく、まさに天才だったことぐらいはさすがにわかる。

コンサートをこのレベルで突き詰めて、それを実現してきたからこそ、私生活も同じように徹底管理、計画し、思った通りにしようとして、どっこいそうならなかったのが、この人だと思う。

しかし同時に、この映画の中でも語られる、地球環境への懸念と、どうにかしなければという想いは、これぐらいの極みに達した人の心の余裕からしか出てきっこないので、生前に取り沙汰された、あまりに世俗的な風評の数々は、大金持ちの彼からなら、いくらでも金を巻き上げてもいいという、たかり集団のねつ造だったんだろうなあというぐらいの察しも、さすがにつく。

また劇映画であるか、ドキュメンタリーであるかなんてことにこだわらずに、お客は見たいもの、聞きたいものがそこにありさえすれば、別に「映画」であろうがなかろうが、見に来てくれるんだというのも、新鮮な驚きだった。

いわゆる「映画」じゃないけれど、だからこそ見る価値はあると思います。

オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-こうかい


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