能動的睡眠の事実 | 作業療法士 菅原洋平のブログ

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明日を変える!脳の話

20世紀の初頭まで、


眠りは休息だと考えられてきました。






時間がくると、


脳は受動的に意識が低下してきて、


意識がなくなった時点で、


脳は活動を休止しているという認識です。






21世紀になり、


最近10年で、睡眠学は急速に発展しました。






その結果、


この認識は、2つの間違いがありました。






1つ目の間違いは、


「受動的」に眠っているという認識です。






脳は、活動して疲労すると、


活動が低下するから眠ると考えられていました。






しかし、脳は、


自分自身を意図的に眠らせている、


つまり、受動ではなく能動的に。






2つ目の間違いは、


「活動を休止している」という認識です。






脳は、睡眠中でもその80%の神経は


アクティブに活動していることが明らかにされています。






脳は睡眠中、忙しく働いているのです。


私たちがそれを知らなかったのは、当然。


意識がないからです。




睡眠中に脳は


何をしているのか?




実に様々な活動をしています。




体温、生化学、筋肉、感覚活動、


思考、そして意識…




これらすべてが


活動しているからこそ、


私たちは、翌日にバージョンアップされて


また活動できます。






意識がある部分だけに気を取られて


睡眠を削るということは、


旧バージョンのまま勝負し続けるということです。






意識があるかないかを除いて、


脳の活動だけで考えると、


ひょっとしたら、


眠っている間の方が、


メインの人生なのかもしれません。