【東日本大震災３年】〈福島原発周辺〉それでも帰る それでも守る
［東日本大震災］
避難指示解除準備区域にある自宅前の畑で枯れ草などを片付ける阿部和子さん（７６）。「ほかに帰る場所はない。早く戻りたい」 ＝福島県南相馬市
東京電力福島第１原発の事故後、周辺自治体の住民の多くは避難生活を余儀なくされ、いまだ帰還の見通しが立たないエリアも少なくない。が、人影が消え時間が止まった街では、避難先から昼間だけ自宅に通い片付けを行う被災者、住民がいない街を守り続ける消防署員らに出会った。「絶対に帰るから…」。使われなくなった小学校の黒板には、こんなメッセージもつづられていた。
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撮影は大西史朗、松本健吾が担当しました。