旅立ちを見送る朝にも | のんトラベル by Officeひるねこ

のんトラベル by Officeひるねこ

『恋する旅女、世界をゆくーー29歳会社を辞めて旅にでた』、『泣きたくなる旅の日は世界が美しい』(幻冬舎)の著者・小林希による自分らしさを貫く”人生・恋愛・仕事の描き方”をお伝えします!

旅をする以上、旅立つ日の朝はくる。
眠りから覚めて、いつもと変わらぬ部屋をでる。
けれど、一歩、その部屋を出た瞬間に
もう旅は始まっているのだ。

キッチンで一人でつくる珈琲も、
誰かと一緒に食べるホットサンドも
いつもと変わらぬすべてが、なんだか特別な意味をもつ。

心の中に沸き起こる、ちいさな不安と、ちいさな覚悟、
それから大きな期待と喜びを感じながら。

旅人は、それぞれの旅路を歩いているけれど、その途中で、
数え切れないほどの旅人たちと出逢って別れていく。

そして、旅立つ人を送り出す朝にも、
私には私の旅が始まっている気がする。

また旅の途中で再会する日を心待ちにしながら。

「よい旅を。また地球のどこかで」

私の大好きな、「さようなら」よりも大切な別れの言葉を口にする。





{2CCDFD8A-2918-4A7B-AFBA-2199DE8F9F72:01}