なるほどの「ジェイソン流お金の増やし方」厚切りジェイソン著 読了 | 52歳で実践アーリーリタイア

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52歳で早期退職し、自分の興味あることについて、過去に考えたことを現代に振り返って検証し、今思ったことを未来で検証するため、ここに書き留めています。

 

 

 

<概要>

資産運用をしたことのない初心者向けに、厚切りジェイソン流に効果的な資産運用と節約方法を解説した著作。

 

<コメント>

昨年、ニューズバー橋下で厚切りジェイソンが登場したのですが、彼の資産運用方法がとても興味深かったので、最近出版された彼の資産運用関連著作をさっそく読んでみました。

 

 
番組上で興味深かったのは、たった1点、
 
「いったん購入した金融商品は、どんなことがあっても絶対売らない」
 
ということ。
 
特に今のような調整局面では、弱気になって「売り」に向かいがちですが、「絶対ダメよ」ということ。私も賛成。私の場合はリーマンショックで究極の恐怖心を味わいましたが「我慢のほったらかし」でスルー。「おかげで今がある」という感じです。
 
加えてさらに面白いのは、ジェイソンが購入を薦める金融商品が、米国株インデックスファンドの1本だけだということ。彼が具体的に推奨しているのは、以下投資信託(管理費0.162%
)。
実際にはジェイソンは、管理費がもっと低い(0.03%)同じコンセプトの米国株ETFを購入しているらしいのですが、彼はアメリカ人で自国通貨の米ドルでの購入がしやすいから。日本人であれば日本円でそのまま投資できる投資信託を推奨。
 
なぜ全米の株式、約4,000銘柄に幅広く投資するこの投資信託がいいかというと、以下2点。
 
①米国企業はグローバル企業でしかも時価総額ランキングのほとんど上位を占めるから。つまり、グローバルということはカントリーリスクがヘッジできるということ。そして時価総額が高いということは、多くの投資家に評価されているということ。
 
②S&P500などの指数連動型と違って、米国に上場している株式の99%以上をカバーしていて(S&P500は80%)、投資企業数が多く急成長が見込める中小企業も対象にしていること。
 
なので、これ一本であらゆるリスクからヘッジできると同時に、米国株の利回り(平均6%以上)を享受できる。
 
ただし、私の考えでは、ジェイソン流の考え方では一つだけ大きなリスクがあります。それは我々はジェイソンと違って日本人なので為替リスクがあること
 
ジェイソンは今は日本で暮らしているとはいえ、どこまでいっても米国人だから自国通貨の米国株=米ドルでの運用で問題ありませんが、我々日本人は、どこまでいっても日本人だから日本円で生活しています。私は長期では米ドルに対して円安傾向だと思っていますが、やはり為替リスクは大きなリスクなのは知っておいた方がいいかもしれません。
 
それでも、ジェイソン流は大いに納得。彼の節約術は個人的には嫌いですが、資産運用に関しては、わかりやすくて間違いなく参考になると思うので、ぜひ通読おすすめです。