「発達障害グレーゾーン」姫野桂著 読了 | 52歳で実践アーリーリタイア

52歳で実践アーリーリタイア

52歳で早期退職し、自分の興味あることについて、過去に考えたことを現代に振り返って検証し、今思ったことを未来で検証するため、ここに書き留めています。

 

 

<概要>

「健常者以上、発達障害未満」という「発達障害」の診断が下されない「グレーゾーン」=グレさんたちの体験記や彼らの生きづらさの症状とその対策についての著作。

 

<コメント>

発達障害の症状とは

ADHD(注意欠如・多動性障害)…不注意が多かったり、多動・衝動性が強い

ASD(自閉スペクトラム症)……コミュニケーション方法が独特だったり、特定分野へのこだわりが強い

LD(学習障害)………知的発達に遅れがないにもかかわらず、読み書きや計算が困難

の総称。3つの症状が同時多発的に起こる場合もあるらしいので、複合的かつ複雑で診断も難しいらしい。

 

私の場合、子供の頃から「物忘れ」「紛失」が激しく(ADHD)、かつ計算間違いも頻繁(LD)で、今に至るまで全く改善しないので「ADHD」&「LD」のグレさんなのかな、と思って恐る恐る本書を購入&通読。

 

ところが、本書を読むと私レベルは全然序の口レベルで、グレさんまでもいかないレベル。皆さんもっと深刻でした。

 

本書でグレさんたちが漏れなく発言しているように、彼ら彼女らは、正式な「発達障害」として診断されないので、ただの「人格欠損」みたいな感じになってしまって「性格が悪い」「努力不足」「怠け者」「空気読めない」みたいなレッテルを貼られてしまう

 

したがって自助努力で「グレさん」ならではの欠点を克服すべく、仕事や生活する上でのいくつかの対策を必死に考えて、なんとか生活しています。

 

◼️私の忘れ物・紛失対策

私の場合、子供の頃から頻繁に物をなくしたり忘れたりするので、大人になってからは、完全に不感症になってしまいました。物をなくしたり忘れても全く落ち込まなくなってしまったのです。「また買えばいいや」という感じ。なくしても忘れても「自分にとっては日常の当たり前ごと」にしてしまうのです。

 

そして、以下、本書にも同じことをやっている人がいましたが、忘れ物しないよう

 

「必要だと思うものは全てカバンの中に入れておく」

 

ことです。そして紛失しないよう、

 

「入れておく場所は同じ場所にしておく」

 

これをルーチン化する。私はノースフェイスの大きなリュックを毎日持ち歩いていて、印鑑(届出印ではない)から通帳、各種キャッシュカード、クレジットカード、デビットカード、ポイントカード、筆記用具、など必要だと思うものは全て持ち歩いています。そしてリュックの中の入れておく場所はいつも同じです。

 

そして

 

「なくしそうなものは、安いものしか買わない」

 

ですね。

 

◼️私の計算間違い対策

計算間違いには仕事をしていた時は本当に苦労しました。一番良いのは本書でも紹介しているように、他人のダブルチェックです。エクセルなどの表計算ソフトを使用する場合は、計算式そのものを間違えやすいのでこれも同じ。

 

ただ仕事の同僚にダブルチェックしてもらうと、その頻繁な計算間違いがバレてしまって信用を失ってしまうので、他人のダブルチェックは実質できません。したがって自分でダブルチェックする。これはコツがあって、ダブルチェックする時は時間と場所を変えること。特に時間が効果的。

 

「朝計算をしたら、時間をおいて、夕方にもう1回計算する」

 

そうすると他人がダブルチェックをやったようにできてしまいます。この時に問題になるのは納期。どんどん先回りして仕事を進めないと自分のダブルチェックができません。これは結構大変ですが致し方ない。是非やってみてほしい。

 

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