ということで前々回の話に戻します。

あの時の重大な間違いとは

単純に


「ストリングスがヨーヨーを傾けようとする力は意外と少ない」

ということと(単純に矢印長すぎましたw)

結論だけ言っちゃいますが


「質点の外寄り内寄りは傾きやすさに関係ない」


ということです。
計算がかなり入るのでちょっと別に書こうと思います。

ということでアクセルに垂直方向な力について
重量バランスはほとんど関係ない

ということです。

単純にストリングスが当たる際、中心からどれだけ離れているかというだけで
傾きやすさが決まるというわけです。

しかし重量バランスが外寄りだとまずいことが一つ。

ブレやすく

なります。

やじろべえを想像してください。
腕の長いやじろべえの方が揺れ方がゆっくり大きくなります。
とはいえ大きく動いても倒れにくくはなります。

$趣味を取ったらなんにもない

$趣味を取ったらなんにもない
あれ?長さ修正されちゃう??まぁなんとなくわかっていただけますよね?

ということで重量バランスが外寄りになると
腕が長いのと同じですので安定はしてもブレが大きくなりやすい訳です。

例えばYYFのモンスタースーパーワイドがブレやすいなんて話がでてました。
これは直径に対して横幅が大きいため、重量バランスが外寄りになったからだと考えられます。
そして共振といって物体の揺れやすい振動がその物体に加わるとどんどん揺れ(ブレ)が大きくなるといった現象があります。どうもちょうど回転の振動が外寄りの重量バランスの時に共振する振動にピッタリはまりやすいのかもしれません。

そしてバタフライ形状で重量バランスを外周に寄せようとすると
同時に外寄りにもなってしまいます。外周にいくほど横幅も広がっていくので
当然の話ですね。
最近の主流というわけではないですが有効幅が40ミリ前後の機種が多いので
この有効幅を確保しつつ重量バランスはどんどん外周寄りにとなると
フルサイズ、オーバーサイズぐらいでしたら多少は大丈夫でしょうが
ミドル、アンダーサイズになってくるとどうしてもつらくなってきます。

これはもう一度やじろべえを想像してください。

腕が長いと揺れ方が大きくなるのとも一つ、
腕の先の重りの高さがあります。
中心より腕が下がっている方が安定しますよね?

$趣味を取ったらなんにもない

つまりヨーヨーの直径が大きいということは、重量バランスを外周に持ってくると
腕の下がったやじろべえと同じで安定しやすいということです。

しかしミドルサイズ以下でも有効幅は確保したい。そこで工夫が必要になってきます。
これのわかりやすい例はYYRのブリンクE=MC2、YJKRのコキュートス等で
端に少し出っ張り(ウイング)が出ています。
全部広げるのではなく端だけ伸ばして有効幅を取りつつ重量バランスは内寄りにする。
あくまで想像ですがそういう事だと個人的には考えています。

こんな感じで各メーカーの工夫を考えてみるのもおもしろいですよね。

さて次はアクセルに並行方向の力でも考えてみますか。
ジャイロ効果の計算とかできませんが頑張ってみます。