今年は去年 よりももっとゆっくり登ろうということになり、登りだけに1日を時間配分した。また去年、御来光が見たいだの、お鉢周りがしたいだの、リクエストをいただいていたので、下山日にそれらを計画。


今回のメンバーは去年と同じくK苗、T子、そしてK苗の友人のT氏、通称ドクター。金曜日の夜9時に新宿に集合、ドクターが車をぶっ飛ばして、4.5合目あたりに駐車。シートをフラットにして雑魚寝。朝4:30に起床、5時に出発。去年、T子が頭痛に苦しんだので、去年は8時間で登ったところ、今年は10時間ほどかけてゆっくり登ることに。


低酸素にあえいで到着した山頂の山小屋で案内されたベッドは、なんと一人幅50cmくらいのスペース。寝返りを打つのも容易でない。夕方6時にはもう寝ていたが、9時には目が覚めてしまう。去年は車で雑魚寝に驚き、今年は御蔵島に行く東海汽船の2等船室の雑魚寝に驚いたが、それを上回る環境だ。人間の限界に挑戦しているのか?畳一畳あった東海汽船がとても贅沢に思えてきた。しかも250名ほどがひとつの空間に閉じ込められているので、空気がますます薄く澱んでいて、頭が痛くなる。この中で一番快適なのがトイレで、寝るスペースよりトイレの方が広いので、トイレに何回も行く。便座が温かく、バイオトイレなので臭いもせず、かえってヒノキのいい香り。皆も座ったきり出てこない。


朝は5時3分に日の出。
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寒空に観光客びっちりでびっくり。ここは渋谷か新宿か?
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その後お鉢周り、火口のまわりをぐるっと一周。
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そして下山。T子の顔を見ると、砂埃と日焼けで顔が真っ黒。一応みんなタオルで目から下を覆っているが、まるでコソ泥集団だ。途中で山の地図に書かれた等高線の詰まり具合を見て、私たちバカじゃないの?と思った。ドロドロになり、低酸素に苦しみながら、岩に手をかけ登る。何やってんだろう?昔から「富士山に 登らない馬鹿、二度登る馬鹿」と言われているが、私たちは間違いなく後者だ。ちなみに富士山の登山者数は去年の段階で30万人弱だそうだ。30万人のキチガイ、ここにあり。