昨日は朝からガイドのオジサンと山に行き、南郷と呼ばれる里の裏側の地域を散策。この島には巨大な椎の木や柘(つげ)の木が自生する原生林。
木の直径が地上130cmの高さで3mのものを巨樹というが、この島では多すぎてカウントできないため、5m以上のものだけをカウント、直径約14mの日本一のスダジイを含む約700本の巨樹が確認されている。
柘は中身がつまっているので、さほど大きくなく見えても樹齢200年300年だったりして、とても重い。柘細工はかつては島の特産で、櫛やこけし、将棋の駒などが本土で高く売れ、島は潤っていたらしい。
散策中に蔦でできた天然のブランコに乗ったり、野性の無花果を食べたり、カモメのような海鳥なのに原生林の地中に巣をもつ不思議なカツオドリの巣(道に穴が開いていたりする)を見たり、楽しい山歩きをした。
かつては道なき道だったため、山に入ることには常に遭難の危険がともなったという。山に入る前に社に葉っぱを一枚置いて無事を祈り、山を無事に下りたら自分の葉っぱを取りのぞく習慣があった。こうして誰が下山できてないかを把握していたらしい。私たちも同じようにして葉っぱを置き、下山時に取りのぞいた。
森を守るため、ツーリストは一日七組までと決まっているし、ガイドなしで入ってはいけない。森に入ることを許され、誠に光栄の至りだった。

午後からはまたイルカ。最初に出会ったイルカはウンチをぶりぶり垂れ流して大変失礼なヤツだったが、海も凪いで船酔いもなく、手を伸ばせば届く距離まで接近してくる人懐っこいイルカにもたくさん遭遇できた。
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