摘出した筋腫の病理検索では、悪性の所見は認められず、一安心。卵巣血腫があるけど、黄体期(排卵後、生理前の期間)の血流が豊富になる通常の症状だろうということで、6月にもう一度チェックして血腫が消えていればこれでOK。以下、今日K先生に聞いた話と、「病気が見える9」(メディックメディア)で読んだ卵巣の話。


乳がん患者は子宮体がんや卵巣がんになる確率が普通の人より少し高い。私は卵巣は両側残っているので、今後も年に一度、卵巣はエコーでチェックしていく。
子宮体がんの話は今回は省略するが、卵巣がんと乳がんは同じ遺伝子が関係していて、乳がんの人は卵巣がんになる可能性もある。卵巣がんは見つけるのが難しい。症状が現れにくく、2つあるので一つが機能不全に陥っても、片側が機能しているとわからなかったりする。そういうわけで発見される約半数はStage III、IVの進行がんで発見され、婦人科がんの中で死亡率も高いがんで知られている。以上のコワイ理由と、卵巣がなければ女性ホルモンも分泌されず乳がんにもプラスに作用するから、K先生は私に同時に卵巣も摘出することを強くすすめた。


一方で、卵巣を摘出すれば、速効で更年期障害。一般的に更年期障害には女性ホルモンを補充することで症状を和らげるが、そもそも乳がんだからその方法は禁忌。ただタモキシフェンは疑似的なエストロゲンなので、大きな効果は期待できないものの、これは使うことがある。ラロキシフェンも骨粗鬆症の薬として使われ子宮体がんのリスクも減るが、乳がん治療への効果はまだ十分に示されていない。

Y先生は、乳がん患者の更年期障害には、ヨガなどの運動、アロマテラピーなどのリラクゼーション、そして漢方などを使うとおっしゃっていた。


女性ホルモンにさらされること自体が女性特有のがんのリスクファクター、でもないと更年期障害。難しい選択でしょ?