4声アレンジ | アカペラ楽譜作成(アレンジ)、練習方法上達ブログ

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アカペラパーフェクトブックの著者です。ハモネプやアカペラの上達方法、楽譜アレンジ方法をまとめたブログです。

今回は4声アレンジに焦点を当てます。

4声は5声に比べてハーモニーが薄くなりがちです。これは1人分の声が減るためです。では、5声に劣らないアレンジをどのように作成すればよいのでしょうか?

主に次の3点に注目して考えると良いでしょう。

 

必要最低限の和音構成音を使用する

各パートを動かす(ハーモニーの錯覚を生み出す)
4人でハモる時(字ハモなど)を効果的に活用する

 

  必要最低限の和音を使用する

当然のことながら、ルート、3度、7度(4和音の場合)は必ず含めます。

コードが「ド・ミ・ソ」の場合、

 

ベースは「ド」を担当しますが、コーラスは「ドとミ」を使うか「ミとソ」を使うかは、状況に応じて判断します。

 

「ド・ミ・ソ」を全て使用したからといって、常に効果的とは限りません。横の流れを考慮しながらアレンジを進めることが大切です。

 

  各パートを動かす(ハーモニーの錯覚を生み出す)

コーラスパートは可能な限り動かします。

 

例えば、4声の時に「oo(ウー)」と2声がロングトーンで伸ばすと、ハーモニーが薄く感じられます。これは、ロングトーンにより2つの音が同時に聞き取りやすくなるためです。

 

コーラスラインを動かすことで、「こちらでも音が鳴っている」「あちらでも音が鳴っている」と感じさせ、多くの声があるかのように聞こえます。ベルトーンはこの技法の一例です。

 

  4人でハモる時(字ハモなど)を効果的に活用する

4人でのハモリは最も厚みが出る部分です。これをどう活用するかが鍵となります。

字ハモを使ったり、ロングトーンに使ったりする方法があります。特にサビでは字ハモを使用することが多いです。

 

サビで4声の字ハモを用いる場合、それ以前のメロディで字ハモを使用していたら、サビとメロディの間に厚みの差がなくなり、盛り上がりに欠けてしまいます。

 

ですので、字ハモはサビだけにするなど、効果的に盛り上がるような方法を考えてみてください。

 

 

アカペラアレンジについてさらに学びたい方は、アカペラパーフェクトブックシリーズを読んでみてください。アカペラの練習方法、アレンジ(楽譜作成)、ボイパ方法など、アカペラを行う上で必要な情報が網羅されており、初心者向けのアカペラ楽譜も収載しています。

 

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