今回はビッグガンガン2013年2月号の感想とかレビューとか。ビッグガンガン公式サイトはこちら 。
特別付録
俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる愛 愛の衣替えクリアファイル
ビッグガンガン 2013年2月号 掲載作品一覧
(黒字は連載作品。赤字は新連載、青字は読み切り作品、緑字は最終回)
「俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる 愛」(原作:裕時悠示 漫画:陸茸)
「アイドルマスターシンデレラガールズ 本日のアイドルさん」(原作:バンダイナムコゲームズ 漫画:木吉紗)
「アイドルマスターシンデレラガールズ ロッキングガール 」(原作:バンダイナムコゲームス 漫画:ハマちょん)
「シガレットアンソロジー Scene:2」(イラスト:村田蓮爾、せがわまさき 漫画:オノ・ナツメ、ふみふみこ)
「クズの本懐」(横槍メンゴ)
「ラブカレンダー」(原案:DECO27 作画:水瀬マユ)
「エスとエフ」(渡辺しま)
「キャンディポップナイトメア 」(氷川へきる)
「009 RE:CYBORG」(原作:石ノ森章太郎 ストーリー:神山健治 漫画:麻生我等)
「輪廻のラグランジェ」 (原作:Production I.G 漫画:IsII)
「ハイスコアガール」(押切蓮介)
「咲日和」(木吉紗)
「シスプラス」 (勇人)
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。-妄言録-」(原作:渡航 漫画:佳月玲芽)
「主のキゲン」(原作:木原浩勝、作画:朴晟佑)
「晴れ、ときどきミリオンアーサー」(とりうみいたち)
「「それは白い帽子ですか?」「いいえ、あの人のブリーフです」」(蒸し餃子)
「ローズガンズデイズ 哀愁のクロスナイフ」(原作:竜騎士07 漫画:高木勇志)
「群青」(原作:坂本虹 作画:桐原いづみ)
「よいこの君主論」(原作:架神恭介+辰巳一世 漫画:ミサオ)
「アイドルは××××なんてしませんッ!」(柚木涼太)
「伏 少女とケモノの烈花譚」(原作・桜庭一樹 漫画・hakus 脚本構成:続真琴)
「うみねこのなく頃に翼」 (原作・監修:竜騎士07 作画:伊東フミ)
「サーバント×サービス」(高津カリノ)
「イビルばーじん」(あわ箱)
「階段途中のビッグ・ノイズ」(作:坂本虹 作画:亀屋樹)
「ペコロス」(シバユウスケ)
「西悠々記」 (忍)
「回転る賢者のシュライブヴァーレ」(星屑七号)
「サカサマのパテマ another side」(漫画:toi8 原案:吉浦康裕)
「ゆずべんとう」(葵梅太郎)
「春になるとウズウズしちゃう」 (藤村歩実)
「くーろんず」 (ダ・ヴィンチ・恐山)
★
「ハイスコアガール」はゲーセンから遠ざかっていたハルオのリハビリ回&日高さんとの再戦回。
あと今回は初登場時からハルオに振り回される受身系キャラだった日高さんが完全にドSキャラに開眼して下克上。
大野さんが口より先に手が出る(というより口が出ない)タイプの物理的なドSなのに対して、日高さんは言葉で攻めるタイプの精神的なドSでハルオの明日はどっちだ。どちらにしてもリア充爆発しろ。
あと次回はハルオが居ぬ間に大野さんと日高さんの直接対決が始まりそうで楽しみです。
中学生編では大野さんの圧勝でしたが、少なくともハルオよりは強くなっている日高さんがどれだけ善戦するか気になります。
それと今回は地味に土井くんがゲーセン初心者でビギナーズラックキャラという初期日高さんと似た設定持ちになったのですが、今後も学校だけでなくゲーセン側でも絡んでくる伏線でしょうか(今回だけで宮尾君とのコンビとして馴染みまくってるけど)。
というか次回の話の流れによっては大野さんの秘密を知るキャラの一人にランクアップ出来るかという脇キャラとして結構重要な局面のような気がします。すでに大野さんはゲーセン通いを隠してない気もするけれど。
今月の「サーバント×サービス」の三好さんがここだけ見ると超毒舌キャラすぎて吹いた。
タバコを題材にした読みきり企画「シガレットアンソロジー」は今号はタバコが規制で尋常じゃない値上がりをして納税的な意味で喫煙者が周りから感謝される世界を描いた「グッバイシガレット」が面白かったです。
世にも奇妙というか星新一的な世界観も面白いのですが、作中の何気ない描写やセリフが静かな伏線になっている丁寧なストーリーがとても良かったです。上手く例えられないけど、ミステリ作家が書いたミステリのない短編集の中の1話という感じの空気。
派手さのない普通の人間ドラマですが、このガンガン系雑誌らしくない作風は新鮮でした。
今月の「本日のアイドルさん」の一番笑ったコマ。「不可解すぎて印象に残る」というツッコミが好きだ。
今月の「本日のデレラジさん」の凄く好きなコマ。冷静なツッコミに吹いた。
今月の「咲日和」の一番好きなコマ。絵も行動もシュールすぎて吹いた。
今月の「シュライブヴァーレ」は、パンダさんが平然と銃刀法違反してて、もうツッコミ所が多すぎて最高でした。
あと今回は相変わらずシリアスな笑いが秀逸でした。自立型の剣が弾丸を防いで「弾丸なんか へでもねーぜ」と余裕の発言をするのですが、
次のページでその弾丸が精霊にも効く特別製だと説明された後には「へへ…どうりで 痛いと思ったぜ…」と突然真逆のセリフ。ていうかそこまで穴空いて身体ボロボロになってる時点で気づけよ。
文章にするとなんてことのない流れと思われるかもしれませんが、漫画としてこのシーンを読むと、
「非戦闘員の頭脳担当キャラだった少女が拳銃を持って戦闘に乱入したと思ったら精霊と契約した少女が超能力で戦うファンタジー世界にいきなり一撃で精霊を再起不能にできる拳銃という科学兵器登場とか急にキャッキャッウフフな世界観が硝煙の匂いがする感じになったというか虚淵チックになったというかパンダさんのあだ名は「精霊殺し」で良いかなという感じでm今までの純ファンタジー世界からの転換という作品的にターニングポイントなシーンをわずか1ページのギャグみたいなセリフで表わす」という印象的なシーンでした。あとノベライズ化したら銃の説明で数ページ使われる。
しかし一応精霊に通用する特殊な弾丸は今は生産不可能で「残っている弾は12発のみ」という制限があるようですが、物理的に倒せなかった超常存在である精霊に一撃で再起不能レベルの傷を与えられる拳銃って、もう精霊不要レベルのパワーバランスブレイカーな気がしますが、戦闘に拳銃での狙撃を配慮した展開が加われば戦闘の幅が広がりそうなのでそれはそれで楽しみです。
というよりも、ちょうど今回の敵は自動的に動いて死角を防ぐタイプの能力なので、拳銃(狙撃)で戦う相手としては相性最悪の能力だけに戦闘が面白くなりそうです。でも結局力押しで勝ちそうなのがこの漫画の熱血系ヒロインだけど。
あと熱血系ヒロインといえば「輪廻のラグランジェ」は次回が最終回。アニメを見ていたので地味に楽しみにしていた作品だけに最終回は残念です。
今月の「俺の青春ラブコメは間違っている」は、主人公が良いキャラすぎて嫌いになれない。
今月の「くーろんず」は淑女になるためにマナーを学ぶクイズ回。あと画像は好きなコマ。
★
総評
今月号は「化けてりや」と「男子の知らない○○の世界」が休載で、好きな漫画が二つも載っていないので物足りない感じでしたが、いつも通りにハイスコアガールの面白さとシュラヴァのシリアスな笑いでテンションを上げて乗り切りました。
あと今回もシガレットアンソロジーは良い意味でガンガンらしくない作風の漫画で面白かったです。
タバコが異常に高い世界で描かれるタバコが嫌いな人気タバコ職人の物語で、起伏なく前提を覆すようなドンデン返しと何気ないエピソードにも意味がある構成がとてもツボでした。
と、つらつら感想を書きつつ終了です。
それでは。
☆