旧日光街道沿いにある「草加宿神明庵」昔の面影を残した古民家であるが、その他の古民家等、歴史のある建物が少なくなってしまった事は昨日触れた通りである。
松尾芭蕉の「おくのほそ道」にも登場する「草加宿」少し歩きながら街並みを探索してみた。
市役所から旧日光街道を北に向かいながら駅東口を横目に少し進むと八幡神社が見えてくる。1716〜36年享保の時代稲荷を祀ったのが始まりとの事。
藤城家住宅。明治期の建物で国の登録有形文化財、中は現在も住宅として使用中。
少し進み西に入ると東福寺がある。写真の山門は、桟瓦葺き四脚門である。本柱の前後に控柱が四本建つことから四脚門と呼ばれる。門からしてこの佇まいは見事である。これは、市の指定文化財となっている。
草加と言えば「草加煎餅」老舗の店も建て替えられ建物は近代的になったものの、お店は代々受け継がれているようである。
所々少しずつ昔の面影を残しつつも、開発の手が進んでしまっていることに残念さを感じながらも、国指定名勝として風致景観を守ろうとしている行政の苦労も感じられる。
古民家等の建物を活かしながら現代の暮らし方に合わせ、伝統文化と共に情緒ある街並みを造っていく取り組み方。
次回は、そんなところに触れてみたいと思う。