名古屋市で古民家インスペクション。その最中に地震発生!! | 杉本 龍一のブログ I am a 古民家鑑定士

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古民家を壊してしまうこと無く、修繕、再築しながら、未来のこどもたちに残して行ける、持続可能な循環型建築社会の創造を目指しています。

そのような活動を、建築士の立場から紹介していきます。

名古屋市の築95年の古民家。
愛知第一支部の古民家インスペクション実技講習の講師としてお招き頂きました。



庭師がお手入れしていたという、立派な庭もあります。



この場所は、あの桶狭間の戦いの前哨戦となったという大高城の麓にある。歴史高いところです。



古民家鑑定を行ったあと、床下インスペクション。
床下点検ロボットのモーグルくんも大活躍(^-^)/



生中継で床下の状況が皆で同時に見られます。
施主様も興味津々。
設計士や大工さん等プロの仲間が、それぞれの見解を、その場で説明してくれます。

床下には古材が転用されています。
中には墨書きが入ったものも・・

もしかしたら、今は無き大高城に使われていた梁なのかもしれません(^o^;)

昔の材料は太くて丈夫なので、転用されることも多かったのです。



続いて、動的耐震診断。

今回私は解説をさせて頂き、愛知支部の古民家動的耐震診断士の仲間が操作してくださいました。

動的耐震診断を行える仲間が全国に増えてきました。とても嬉しいことです(^-^)/



その動的耐震診断の開始直前に、本物の地震が発生したのです。

突然窓ガラスが、ガタガタガタっと音をたて始めたのです。
古民家の中にいた私達は特に揺れを感じることも無く、強い風が吹いたのかと言っていました。

今は情報が早くなりました。スマホに地震発生状況が、即送られてくるのです。

三重で震度4、私達がいた愛知南部で震度3とのことでした。

隣のツーバイフォーの家にいた娘さんは、結構揺れたと仰っていました(((・・;)

古民家はゆっくり揺れて地震力を吸収する「免震的性質」を持っています。私達が揺れを感じなかったのは、この免震効果があったからです。

動的耐震診断の結果にも、この「免震的性質」が顕著に現れていました(^-^)v

生の地震を体験した直後だったので、皆さんの耐震診断を見る目が明らかに変わり、古民家の耐震性の強さを確信したところでありました(^-^)v



私達は、古民家を未来の子供達に残していくために活動しています。

その為に「古民家インスペクション3点パック」をお勧めします。

古民家鑑定、古民家床下診断、古民家動的耐震診断の3点です。

費用は税別25万円。
限界耐力計算と比べてもお安いです。

全国で行っていますので、各都道府県の全国古民家再生協会の支部にお問い合わせください(^-^)/



実技講習の締めは「味噌きしめん」名古屋らしさを堪能しました\(^o^)/