本日10月27日、

「我孫子の子どもたちを放射能汚染から守る会」は、

我孫子市・星野市長に要望書を手渡しました!


7月に続き2回目です。



実際の要望書のファイルはコチラ

http://blog.goo.ne.jp/a-2sho-clean/e/cb1b691acb87339f79b14492ce6c301b



              要望書


                 平成23年10月27日(木)


我孫子市長 星 野 順 一 郎 様
我孫子市教育長 中 村 準 様


         我孫子の子どもたちを放射能汚染から守る会


東日本大震災、福島第一原子力発電所事故から7カ月以上が経過しました。しかし、いまだ我孫子市の子ども達の環境は事故以前の安全な環境とは程遠い状況です。
市内の至る所にあるミニホットスポットは放置され、学校内にもホットスポットがあるにも関わらずほとんどの情報が保護者にも子どもたちにも知らされていません。並木小で10μSv/hの汚染が6月に確認されていたこともつい最近公表されるなど、情報開示も十分されていないと思われます。ほとんどの校庭、園庭、公園は除染されておらず、子どもたちは今も被ばくの危険にさらされた生活を送っています。
我孫子と同様に汚染されている他市ではすでに校庭等の除染活動が進んでおり、現在の我孫子市の校庭の線量は、福島県内の除染後の校庭の2倍以上の線量にあたる場所もあるなど、原発に近い汚染地域よりも線量が高いにもかかわらず、先日発表された除染計画では校庭全体の除染が決定しているのは市内の二校にすぎません。
すでに低線量被ばくの影響と思われる体調不良を訴える子どもも出ており、市内からの転居をよぎなくされている子どもたちも既にいます。
私たちは我孫子市及び我孫子市教育委員会に対し、早急に子ども達に安全な活動の場を提供して戴きたく、以下の通り要望致します。
子どもたちが心から安心して活動できる環境作りのために、是非とも我孫子市、我孫子市教育委員会のお力添えをお願い致します。



健康診断について
・中学生以下の子どもや妊婦に対して、定期的に健康診断を実施すること(血液検査、尿検査、心電図)。


除染について
・市の除染計画について、国(環境省・環境回復検討会等)の方針を踏まえ、抜本的に見直すこと。低減目標値:1mSV/y=0.23μSv/hに基準を合わせた計画にあらためること。
・校庭、園庭や公園に加え、通学路等、比較的子どもが利用する・近づく場所の除染を実施すること。また、木々の枝の洗浄等、線量低下に効果的な除染方法は積極的に取り入れること。
・団体や市民が主体的に行おうとする除染に対し、(必要に応じ)積極的に支援すること。
・一般の家屋や土地等の除染支援策を講じること。また、除染費用の全額補償を東京電力及び国に求めること。
・各除染作業にあたる人の安全確保、被曝防護策を万全に講じること。また高濃度または長時間除染作業にあたった人については、スクリーニング検査を実施すること。


防護・低減策について
・市広報で、野焼き禁止の周知徹底及び屋外における焼却行為全般について注意喚起を図ること。また、農家への指導を行うこと。
・学校や幼稚園、保育園における防護・低減のための児童・生徒への指導及び保護者への通知を図ること。
・被曝防護・低減の観点から、市や学校等が主催・共催・後援する各種屋外イベントを見直すこと。
・農地における農産物への放射性物質の移行を防ぐ、あるいは軽減するための対策を講じること。
・被曝防護・低減の観点から、学校給食に使用する食材の調達を見直すこと。放射性物質を吸収しやすい食品ほど、関東・東北での食品調達を避け、西日本の地域からの食材調達に努めること。

測定・検査について
・校庭・園庭、公園等の空間線量測定について、木々の付近や茂み、くぼみ等、よりきめ細かな測定の実施及び測定結果を公開すること。
・線量測定機の市民への貸し出しを行うこと。
・農地、校庭・園庭、公園等の土壌調査を市内全域に実施すること。また、ストロンチウム等の調査対象核種を広げること。
・我孫子産農産物のよりきめ細かな、地域の偏りのない測定体制を構築すること。
・きゅうり、トマト等の放射性物質が検出されにくい食品より、魚、肉、海藻、きのこ、ベリー類等、放射性物質が検出されやすい食品を優先的に検査すること。
・学校、幼・保育園、公園等で使用する肥料の放射性物質を測定し、微量でも含まれるものは使用を控えること。


情報開示・課題共有について
・全小中学校、幼・保育園(私立含む)の各校敷地内線量値マップを公開すること。
・学校給食に使用される食材の産地情報を公開すること。
・学校等において、放射能対策に関する具体的な取り組みや方針、課題等について、随時保護者全体に報告すること。
・放射能問題についての取り組み状況や課題共有のための定期的な円卓会議(市、学校、市教委、保護者、農家、市民)を開催すること。
・市民全体で取り組む「放射能ゼロ運動」(防護・低減のための取り組みを広める運動)を普及させること。


「若い世代にこれからも我孫子にずっと住み続けてもらえるよう、子育てしやすいまち」

にするためにも必要な要望だと私たちは考えます。


「子どもたちは社会の財産、みんなで見守り、育てよう」

将来を担う子どもたちの為に、我孫子市長のお力をお貸し下さいますよう、何卒宜しくお願い致します。


以上