前回のブログの話の続き。本に書かれた持論について語り合う勉強会だ。2時間目は私がホスト講師となった。約1時間、話をもたせなくてはいけない(汗)。
■「見積って見積もって見積もる」
ほとんどのプロジェクトでは開始時にプロジェクトを見積もる。それは再検討されることはない。だが、筆者(持論を書いたシェリダンという人)の会社では毎週見積もりなおしている。見積もりなおすことでフィードバックがかかり、見積もり技術が磨かれる。また、こういったフィードバックはチームのコミュニケーションも円滑にする。
というのが本に書かれた持論の要旨。私は簡単に説明した。
■ジェリービーンズの数を見積もる
シェリダン氏の持論の中に、ジェリービーンズの数を見積もるという話が出ている。大中小の3つのビンを用意して、まず1つにジェリービーンズがいくつ入るかを見積もる。1回目の答えを知ると、次のビンに入る数を予測するのは簡単になる、と書いてある。これは当たり前だよね。
そしてここで、あべっかんのオリジナルネタを出した。
■米粒の数を見積もる
二郎が小学1年生のころ10kgの米袋に米がいくつ入っているかを調べさせた。それを夏休みの自由研究にして提出させた。実際のその論文(?!)を見せて話をした。
そう言われると、みんな米がいくつ入っていたのか気になったようだ。(答えはこちらのブログ)
■見積もりってどうすればいい?
次に私はみんなに質問をいくつか投げかけた。
・見積もりのフィードバックってしてますか?
・見積もるときに、困ったことはありましたか?
・正確な見積もりを作るにはどうしたらいいの?
勉強会だから活発な意見交換になるようにと、話が広がりそうな話題を選んだ。すると、
・見積もりは開発が作る原価で、価格は営業が出すものだから区別しないとね。
・見積もりを1人にやらせてはダメ。複数人でやらないと漏れが出てくる。
・プロジェクトが終った後に、実際にどれくらいの工数がかかったかという生産性を出してフィードバックすることで次の見積もりに活かしている。
などの意見が出て討論が進んで行った。
話が広がりそうな話題を提供してみんなに討論させる。
勉強会を盛り上げ、時間を持たせるにはこのやり方がいいだろう。うまく盛り上がってよかった。ホスト講師役をなんとか果たせたゾ(^^)。
勉強会に限らず、何かの集まりで進行役をするときは、こんなふうに盛り上げてみてはどうでしょうか。
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