人に教えたくないチーズケーキ | 安倍寧オフィシャルブログ「好奇心をポケットに入れて」Powered by Ameba

人に教えたくないチーズケーキ

 珈琲道というものがあるようだ。真のコーヒーとはなにかをとことん追求するスタンスである。

 そのようなきわめて求道的なコーヒー店では、私の知る限り、表参道近くの大坊珈琲店がナンバー・ワンではないか(2011-9-2付、私のブログを覗いてください)。

 店の空気もいつもしーんと静まり返っている。淹れるほうも飲むほうも一対一の真剣勝負!

 もちろん、この緊張感が私は嫌いではない。だから、私はご主人の大坊勝次さんが自らドリップするコーヒーを飲みたくて、時折、この店を訪れる。

 しかし、張り詰めた空気もいいが、もう少し気軽な雰囲気のなかでコーヒーを飲みたいなと思うこともある。

 そういう気分のとき、おのずと足が向くのが、原宿のカフェアンセーニュダングルである。フランス語の店名の意味は「角の看板」という意味だそうな。

 ただし、かなりわかりにくい場所にあるので(しかも地下)、看板を捜すこと自体、厄介かもしれない。

 コーヒーは、深煎りのエイジーング・ビーンズを使いネル・ドリップで出してくれる。

 私の信頼するコーヒー店ガイドブック「東京の喫茶店色の琥珀色しずく77滴」(川口葉子著、実業之日本社)に、次のような店のたたずまいについてのくだりがある。

 イメージは「フランスの片田舎の一軒家」。太い梁の下、漆喰の壁や柱を巧みに利用して空間をゆるやかに仕切り、居心地の良いスペースが幾つもつくられています。大人の避難場所を彩るのは、ランプの柔らかな陰影と薔薇の専門店から届けられる上等の花々。

 週末のひととき、読みかけのハヤカワ・ポケット・ミステリー片手に出掛けるには最適の空間だと思う。

 コーヒーもさることながら、この店で私が密かに愛しているのは自家製のチーズケーキなんです。なんとも云えないしっとり感がここのブレンド・コーヒーと実にしっくり来るんだな。

 この上等な味わいは原材料のイタリアン・チーズ、マスカルポーネによるものだと思う。金500円也の贅沢です。

 この店の特色のひとつは1月元旦にやっていることだろう。明治神宮の近くなので初詣のついでに立ち寄る客が結構いるからだ。

 皆さんも来年の初詣の際は是非!(初詣はさて措き、私は、ことしの1月1日、ここでコーヒーとチーズケーキをじゅうぶんに味わい尽くしました)。



実業之日本社HP:http://www.j-n.co.jp/cgi-bin/product_detail.cgi?code=4-408-00832-X
食べログ:http://r.tabelog.com/tokyo/A1306/A130601/13007015/dtlmap/


チーズケーキ、おいしそうでしょう。
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