“携帯の無い時代、みんな幸せだった。” | 安倍寧オフィシャルブログ「好奇心をポケットに入れて」Powered by Ameba

“携帯の無い時代、みんな幸せだった。”

 文藝春秋に毎号“この人の月間日記”という続きものの頁がある。計10頁もあり、話題の人物が自らペンをとるその月の行動記録である。8月特別号の日記の主は、スタジオジブリ・プロデューサー鈴木敏夫さん。題して「『コクリコ坂から』ができるまで」。いよいよ最後の追い込みに入った待望の新作の楽屋裏が、包み隠さず語られていて、興味尽きない。
 この作品ではKDDIが宣伝面その他で特別協賛しているのだが、その打ち合わせの席上で鈴木さんは、“携帯の無い時代、みんな幸せだった。“というコピーを提案する。「KDDIの人たちは顔を曇らせていた」。そりゃそうでしょう。でも鈴木さんのこのユーモアのセンスなににも替えがたいな。
 『コクリコ坂から』(企画・脚本宮崎駿、脚本丹羽圭子、監督宮崎吾朗)は、昭和38年(1963年)の横浜が背景だから、確かにケータイとは無縁である。鈴木さんのコピー以上のコピーは、この作品にはないかもしれない。


              プロデューサーの鈴木敏夫さん
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               宮崎駿さん描くポスター絵です
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7月16日(土)より、全国東宝系ロードショー
上映時間:91分
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