1.西部の無頼人 1月16日 (木曜洋画劇場)クレイグ・ヒル主演
2.ガンファイターが帰って来た 3月20日 (木曜洋画劇場)ロバート・ティーラ主演
3.最後のガンファイター 4月8日 (木曜洋画劇場)ラス・タンブリン主演
4.風の無法者 4月22日 (火曜映画劇場)リー・ヴァン・クリーフ主演
5.続・夕陽のガンマン (2回目) 4月27日 (日曜洋画劇場)クリント・イーストウッド主演
6.真昼の用心棒 (2回目) 5月5日 (月曜ロードショー)フランコ・ネロ主演
7.拳銃のバラード (3回目) 5月22日 (木曜洋画劇場)アントニー・ギドラ主演
8.真昼の一匹狼(2回目) 5月29日 (木曜洋画劇場)ロバート・マーク主演
9.続・荒野の1ドル銀貨 (2回目) 6月2日 (月曜ロードショー)ジュリアーノ・ジェンマ主演     ④ 
10.五人の軍隊 6月12日 (木曜洋画劇場)ピーター・グレイブス主演

 

11.皆殺しのガンファイター (2回目) 6月19日 (木曜洋画劇場)アンソニー・ステファン主演
12.荒野の墓標 6月20日 (ゴールデン洋画劇場)ピーター・リー・ローレンス主演 ㉖
13.夕陽の用心棒 (2回目) 七月二十八日 (月曜ロードショー)ジュリアーノ・ジェンマ主演⑲
14.無頼プロフェッショナル 8月2日 (土曜映画劇場)リー・ヴァン・クリーフ主演
15.さいはての用心棒 (二回目) 8月18日 (月曜ロードショー)ジュリアーノ・ジェンマ主演
16.荒野の大活劇 9月14日 (日曜洋画劇場)ジュリアーノ・ジェンマ主演 ⑭
17.荒野の三悪党 9月25日 (木曜洋画劇場)イーライ・ウォラッゥ主演
18.南から来た用心棒 (二回目) 10月6日(月曜ロードショー)ジュリアーノ・ジェンマ主演 ⑥
19.荒野のライフル 10月30日 (木曜洋画劇場)ロバート・ショウ主演
20.大西部無頼列伝 11月3日 (月曜ロードショー)ユル・ブリンナー主演


21.五匹の用心棒 12月8日 (月曜ロードショー)ガイ・マディソン主演
22.砂塵に血を吐け (2回目) 12月29日 (月曜ロードショー)アンソニー・ステファン主演

 ⑱

 

この年は22本見ているので、3回に分けて書こうと思います。また、ジュリアーノ・ジェンマとフランコ・ネロ主演の映画については、別冊「ジュリアーノ・ジェンマ特集」と「フランコ・ネロ特集」に書いてあります。

 

 1.西部の無頼人 
 1月16日 (木曜洋画劇場)
今年の第1作目は、木曜洋画劇場からの放映です。『西部の無頼人』に関しては、マカロニ・ウエスタンの解説本やネットを検索しても、主演がハリウッド・スターのクレイグ・ヒルで音楽がニコ・フィデンコだということくらいで、ストーリーも簡単にしか書いてありません。

 

でも、マカロニ・ウエスタン・フアンにとっては、ありがたい投稿が載っていました。まことに勝手ながら少しだけ紹介させて頂きます。それは電影備忘録―日々の映画に関する記事です。2005年11月26日の日付で面白おかしく書かれています。

 

本映画も南北戦争を扱っており、ならず者に妹を殺されたガンマン(クレイグ・ヒル)が復讐するというマカロニ・ウエスタンお決まりの映画です。41年前に観ただけなので何にも覚えていません。しかしながら、こういう映画にこそ素敵な歌詞が入っていると思いますが、残念なことにDVDは発売されていません。

 

 2.ガンファイターが帰ってきた 
 3月20日 (木曜洋画劇場)
タイトルだけを見るとマカロニ・ウエスタンだと思っていましたが、ネットを検索すると製作年度が1967年、主演がロバート・ティーラとなっており、ハリウッド・ウエスタンでした。マカロニ・ウエスタンが世界的にブームになっていた頃、西部劇の本場アメリカではイタリア、スペインに対抗すべく西部劇を量産しました。

 

しかしながら往年の大スター、例えば本映画のロバート・ティーラを始めとしてジョン・ウエインやカーク・ダグラス、バート・ランカスター、ロバート・ライアン、リー・マービンなどは、かなりの年齢になっており動きも鈍かったようです。興行的には殆どの作品が、マカロニ・ウエスタンのブームに押されて沈んでしまいました。

 

そいうことで、この映画に関しての記憶は全くありませんが、ローマ史劇の超大作『クオ・ヴァディス』の主人公、ほかにも多くのローマ史劇に出演していたロバート・ティーラが、本当に西部劇が似合っていたのか、今となっては確認のしょうもありません。

 

多分、この映画は再放映がないと思われますので、最後に一言。マカロニ・ウエスタンには『帰ってきたガンマン』というのがありましたが、『帰ってきた用心棒』という映画はあったのでしょうか?『ガンファイターが帰ってきた』がハリウッド・ウエスタンということは、そうです。『帰ってきた用心棒』は日本の某TV局が放映した時代劇ドラマでした。同じ帰ってきたの付く映画でも、いろいろあるものです。ほかにも香港映画の『帰ってきたドラゴン』があり、日本人の倉田保明さんが出演していました。

 

 3.最後のガンファイター
 4月8日 (木曜洋画劇場)
今年3本目も木曜洋画劇場から。題名もまた、ガンファイターのタイトルが付く映画です。マカロニ・ウエスタン初期の映画で、ネットの情報によると主演がラス・タンブリンで、共演者がアントニオ・カザスとフェルナンド・レイ、アルド・サンブレル、監督も音楽も名前の知らない人たちばかりで何の記憶もありません。

 

筆者は全く覚えていないので、ストーリーをネットより頂いて簡単に紹介します。ラス・タンブリン演じる早撃ちのガンマンは、ある町の留置場から二人の部下を奪って、逃走中のギャング団のボスを追っていた。実は、ボスというのは幼い頃のガンマンと母を置き去りにして消えた実の父だった。

 

とまあ、ありきたりな話ですが、これからひと工夫あるのがマカロニ・ウエスタンの面白いところです。悪役専門のアルド・サンブレロが山賊役で出てくるので、『さすらいのガンマン』で見せた凄みと比較してみたくなります。

 

マカロニ・ウエスタンという映画は、不思議な魅力を持っているなあ~と、つくづく思います。50年という長い年月を経て、主人公のラス・タンブリン(珍しい苗字で昔のヒット曲、ミスター・タンブリンマンを思い出します)よりも悪役に廻ったアルド・サンブレロや、ジュリアーノ・ジェンマの『夕陽の用心棒』と『続・荒野の1ドル銀貨』に出演したアントニオ・カザス、『ガンマン大連合』でフランコ・ネロ、トーマス・ミリアン、ジャック・パランスと共演したフェルナンド・レイが出演していることを知り、彼等がどんな演技をしていたのか見たくなってきます。

 

 4.風の無法者
 4月22日 (火曜映画劇場)
この映画は1969年に劇場で観た記憶があります。主演がリー・ヴァン・クリーフで共演がイタリア若手人気俳優のアントニオ・サバト、それにローマ史劇の常連俳優ゴードン・ミッチェルです。ほかにも美人女優が出演していることと思いますが、残念なことにネットには掲載されていません。DVDも販売されていないようなので、何を書いてよいやら困ってしまいます。

 

無法者というタイトルが付いているからには、主人公のリー・ヴァン・クリーフは悪人役だったのでしょうか? と思う以上にゴードン・ミッチェルの凄みのある顔を思い出してしまい、これには何かわけがありそうだとは思っています。ゴードン・ミッチェルといえば、同じ年に『新・黄金の七人』を映画館で観ました。

 

主役のリー・ヴァン・クリーフは、この映画のあと、“サバタ”シリーズや『コマンドス』、『荒野の七人/真昼の決闘』、そして日本の12チャンネルでは『忍者ジョン&マックス』があり、さらには1985年にサントリーのTVコマーシャルにも出演しており、マカロニ・ウエスタン以外にも『華麗なる復讐』や『ニューヨーク1997』に主演しています。

 

『真昼の決闘』といえば、ゲイリー・クーパー主演のハリウッド・ウエスタンの名作ですが、我らがリー・ヴァン・クリーフは、この映画では悪党達の子分で出ていただけの俳優でした。ほかにも『OK牧場の決闘』と『リバティ・バランスを射った男』、『西部開拓史』などでもほんのチョイ役でした。その俳優がマカロニ・ウエスタンで見事に開花したのであります。ほかのジャンルには見受けられない快挙です。この一点をとってみてもマカロニ・ウエスタンという映画は、どんなに凄いものであるかが認識されると思います。
その後、3年前にDVDが販売されました。

 

 5.続・夕陽のガンマン (2回目)
 4月27日 (日曜洋画劇場)
一昨年の十月七日に同じ日曜洋画劇場で放映されてから、一年半後の今夜に早くも二回目の登場です。再放映にも関わらず多くのマカロニ・ウエスタン・フアンは観ていることでしょう。筆者のようなリピーターはもちろんのこと、前回見逃した方や急遽マカロニ・ウエスタンのフアンになった人達、あるいはクリント・イーストウッドがアメリカに戻ってから、『荒鷲の要塞』や『ダーティハリー』を観て彼のフアンになった人達など。いろんな人達が淀川長治さんの優しく語り掛ける解説に、時を忘れて楽しく本映画を最後まで観たことだと思います。

 

そこで、今夜は卑怯な奴(トーコ)をしたたかに演じたイーライ・ウォラックについて書こうと思います。彼はユル・ブリンナーとスティーブ・マックイーンが共演した『荒野の七人』で山賊のボス役として出演していました。彼はマカロニ・ウエスタンに出る前は、何とマリリン・モンローの遺作となった『荒馬と女』にも出演していました。

 

そして、またまた驚くことに往年の大女優であるオードリー・ヘプバーンの『おしゃれ泥棒』にも出演していました。このように書いていくと、『荒馬と女』『おしゃれ泥棒』の映画を観たくなってしまいます。このように一本の映画から、そして一人の俳優から文章が増えていくのも、ネットのお陰で大変有難いことです。惜しむらくは、一昨年の六月二十四日に九十八歳で亡くなられたということです。
 
 6.真昼の用心棒 (2回目)
 5月5日 (月曜ロードショー)
「フランコ・ネロ特集」に書いてあります。

なお、1975年以降の映画については、電子書籍で出版することはありません。新しい情報が入ってきたら、まとめて更新する予定です。
(その2に続く)