半分青い 第19回*鈴愛、振られる | SHIGAより愛をこめて

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2024年12月13日公開「はたらく細胞」

2025年配信「グラスハート」を応援していきます


NHK連続テレビ小説
「半分、青い。」

■放送概要
□4月2日〜9月29日放送(全156回)
□NHK総合
(月~土)午前8時~8時15
(再放送)午後0時45分~1時
□BSプレミアム
(月~土)午前7時30分~7時45分
(再放送)午後11時30分~11時45分
(1週間分)(土)午前9時30分~11時
■登場人物
永野芽郁(ヒロイン・楡野 鈴愛)
松雪泰子(鈴愛の母・楡野 晴 役)
滝藤賢一(鈴愛の父・楡野宇太郎 役)
中村雅俊(鈴愛の祖父・楡野仙吉 役)
上村海成(鈴愛の弟・楡野草太 役)
風吹ジュン(鈴愛の祖母・楡野廉子 役 / ナレーション)
佐藤 健(鈴愛の幼なじみ・萩尾 律 役)
原田知世(律の母・萩尾和子 役)
谷原章介(律の父・萩尾弥一 役)
余 貴美子(町医者・岡田貴美香 役)矢本悠馬(鈴愛の同級生・西園寺龍之介 役)
六角精児(龍之介の父・西園寺満 役)
広岡由里子(龍之介の母・西園寺富子)
奈緒(鈴愛の同級生・木田原菜生 役)
高木渉(菜生の父・木田原五郎 役)池谷のぶえ(奈生の母・木田原幸子 役)
豊川悦司(鈴愛の師となる少女漫画家・秋風羽織 役)
井川遥(秋風の仕事上の?パートナー・菱本若菜 役)
清野菜名(鈴愛の生涯の親友となるアシスタント仲間・小宮裕子 役)
志尊淳(鈴愛のアシスタント仲間・藤堂誠 役)
中村倫也(律の大学の同級生・朝井正人 役)
古畑星夏(律が運命を感じる美少女・伊藤清 役)

■第4週 「夢見たい!」
4月23日(月)〜28日(土)

高校最後の夏休みが近づいた。遊ぶことで頭がいっぱいの鈴愛(永野)だったが、律(佐藤健)から受験に専念したいと打ち明けられ、自分の立たされている境遇を悟る。ようやく就職活動を始めるが、地元企業の試験に連戦連敗。それでも、農協から奇跡的に内定を勝ち取り、左耳に難聴を抱えた娘を心配する晴(松雪泰子)や宇太郎(滝藤賢一)も安心する。そんな中、律から借りた少女漫画にカルチャーショックを受けた鈴愛は、見よう見まねで漫画を描き始める。鈴愛に影響を与えたのは、カリスマ漫画家・秋風羽織(豊川悦司)の作品だった。ある日、秋風が名古屋でトークショーを行うと知り、鈴愛と律は会場に出掛ける。



■第19回 あらすじ

「とにかくあんま喋んな。…女の子は可愛くおとなしい方がいい」
そんなことを言って送り出したものの…なんだかなぁ、という体で、律はフランソワと戯れておりました。


その姿を見つけた和子が
「あんた、暇やったら布団ぐらい干しなさいよ」
「そんな暇はない。忙しい」
即答する律。
亀と遊んどるだけやないの、とでも言いたげに出ていく和子の背中に
「お母さん、何でフランソワなんて名前につけたん」
と絡む律。
もはや母親でさえ相手にしてもらいたいらしい。
「…こいつ自分のことを外人と思っとる。きっと餌高級なのしか食べないのそのせいだよ。和子さんなめられてんだよねー」
和子は来た廊下を戻り律の元へ。
「あんた…こんな天気のいい日曜にくだらないことばっかり言っとらんと、遊びに行くか勉強するかしなさい…!」
叱られた律は「勉強するわ…」と更に不貞腐れるのでした。


さて、明治村ではぎこちない2人のぎこちないデートが続いていました。
「新聞部というのは新聞を作るだけでなく…」
「ごめん、ちょっと…。私、左の耳聞こえなくて。…だからさっきお会いした時もどっか呼ばれてるかわからなくてキョロキョロ探しちゃって…」
突然の鈴愛の告白でした。
でも大事なことなのでね。
「…片方聞こえないと音の方向わからないんです」
小林君はその告白を受けて、
「さっきキョロキョロしてるの見てて、可愛らしいなぁなんて」と答えました。
「えっ…今の失礼やったかな」
「あ…いえ」
鈴愛には嬉しい言葉だったかもしれません。
何事も前向きに生きてきましたから。
小林君は使命感に駆られたのか、更にこう付け加えました。
「あの…僕、守りますんで。…鈴愛さんの左耳になります!!」


こちらは律の部屋。
律は何やらサングラスをかけて、窓辺で日差しを浴びながら英単語を覚えています。


すると、またそのおかしな光景を見かけた和子が「あんた、何やっとんの?」と部屋を覗きます。
律は答えます。
「亀の甲羅干し」
律の貴重な遊び相手ですからね…
そこに電話の音。
しばらくしてなんとなく気になって律が降りてみると、案の定和子が楽しげに電話をしていて…
「ふふふ…そんな、若いなんて!」
「お母さん、それ鈴愛やないの?」
案の定、鈴愛から律への電話だったようです。
「律やわ。変わるでね」
「もしもし?」
「おばさん話長い…」
「どうした?」
「何話したらいい?律があまり喋るないうから相づちだけ頑張ろうと思っとったら小林くんがあんまり喋らん…」


「小林くん?小林っていうんか…」チクッとなる律。
「みんなにこばやんって呼ばれとるんやと。それはいい。沈黙が続く続く…!今トイレに行くって言って公衆電話見つけてかけとるっ!」


焦る鈴愛に律のアドバイスは…
「喋れ鈴愛…」
「何を?!」
そう言われると律も思いつかない。
「うーん…うーん…」
公衆電話の残りのお金が尽きそうな鈴愛が「早く〜!切れる!」と叫びます。
「ああっ!あれは!?カセットテープっ…」
ツーツーツー
律の言葉の終わらぬうちに電話は切れてしまいました。


律のアドバイスが功を奏し、少しずつ会話も弾むように…
「鈴愛さんに拾ってもらったカセットテープの中身ですか?」
「はい♪…あっ、私当てましょうか?…ユーミンとかサザンとか?」
「…そういうのとはちょっと違うんです。…よかったら聞いてみますか?」
「はい」


両方イヤホン出される鈴愛。
「私…片方しか」
「あ、あぁ、どっちでしたっけ…右だ!」
「はい。…ありがとうございます」
渡されて右耳にイヤホンを差し込むと…
「じゃあ、何かい?よっちゃんうちの寿限無寿限無五劫の擦り切れ海砂利水魚の…」
慌てて鈴愛「人が喋っとるっ!」
「落語です」
「これ…聞いたことある!」
「これ…どんな話か知ってる?」
そう言って、落語の中身を丁寧に説明する小林君。
子供を思う親の気持ちに「いいな話やね」と鈴愛は嬉しそうな笑みを浮かべました。


「サンバルック138万円…」
弥一、和子、宇太郎、晴を前に菜生の母は鬼のような形相で衣装を見つめます。
「あの女狐にたぶらかされたんやっ!」
そんな場面に吸い込まれるようにあの小倉女史が現れて、つくし食堂は大乱闘に。
しかし、結局その請求書は請求書ではなく見積書だったことが判明して、一気に鎮火に向かいました…


あんな電話がかかってきたものだから、今度は電話の前から離れられなくなる律。


電話の音に飛び起きて受話器を握ると間違い電話で…


「私ナポリタンで」
明治村でのお食事はレストランで。
音楽も鳴り響いて、人もガヤガヤしているところではコレとばかりに、鈴愛はここでカバンに入れてきた付け耳を取り出しました。


それは小林君のお話をしっかり聞き取ろうとする鈴愛の思いの現れでもあったのですが、小林君は突然のすずめの行為にびっくりしてしまいます。
「気にしないで。ここ音楽流れてるじゃないですか?そうすると私音がは聴き辛いので、そういう時はいつもコレ♪何か喋ってみてください」
そう促されて小林君先程の落語を唱えます。
「バッチリです♪聴こえます♪」
得意げな鈴愛ですが、小林君の心に暗雲が垂れ始めました。
その調子で鈴愛は明治村の中でもとくにお気に入りの金沢監獄博物館で大はしゃぎしてしまいます。
もちろん付け耳を付けながらです。
「見てください、これが金沢監獄!私ここ大好き♪ほら、この囚人の蝋人形、オレンジの洋服がたまらないです!そして朝ごはん昼ごはん夜ご飯のサンプル!…さっきの監視室は実はここのものではなくて、網走監獄から移築されたものなんです♪」
「鈴愛さんは…こういうのがお好きなんですか?」
満面の笑で答える鈴愛。
「世界の拷問器具とか目がないですし♪ひとついい拷問器具の方法考えたんですけど聞いてもらっていいですか?書いた方が分かりやすい!書きますね!伝わりますかね?」と興奮してまくし立て、図解でお気に入りの拷問イラストを披露する鈴愛に、小林君の心はとうとう砕かれてしまいました。
小林君の「左耳になります」と言った言葉にきっと嘘は無かったのですが、若い頃の勢い余った想いは、脆いものです…


喫茶ともしびにて反省会です。


「別れる時…また電話するよって言ってたんやけどね…」ポツリと鈴愛。
「でもあの拷問の機械図解までして説明したいんやよね?…」と菜生。
「明治村で金沢監獄見に行ったんやよね?ほいで囚人体験したいんやよね?ホテルのレストランでつけ耳つけたいんやよね?…さて、鈴愛の何がいけなかったのでしょう」
菜生は質問しました。
「…全部」と言って黙り込む鈴愛。
終始お好み焼きを食べながら聞いていた律が一言。
「もう電話はかかってこんな。…鈴愛、お前はもう振られている…」
ケンシロウ風に言われても言い返す気力もなく。
「やっぱり…」と肩を落とす鈴愛。


「でもさ、鈴愛って不思議やと思わん?拷問の発明とか好きなくせにホラー苦手やんか。みんなでエルム街の悪夢見に行った時も途中出てってまって、1人外で待っとった」とブッチャーが言うと、律はやはりお好み焼きを頬張りながら、
「鈴愛はお化けの出ないお化け屋敷が好きなんだよ」と一言。


鈴愛は自分のことを分かったように言う律が憎いやら悔しいやら嬉しいやらで、律の全部いりのお好み焼きを奪って口に放り込みました。
さっきまで落ち込んでいたその顔に満面の笑みを浮かべて…



ショボーン鈴愛の初デート、切なく終わっちゃいましたね〜。小林君、鈴愛の左耳になる!ってはりきってたのに、付け耳と監獄でひいちゃった…。でも鈴愛は小林君がドン引きしてることも分からずに、いつも通り楽しんでしまって。でもそれは前にも紹介されてたように、律や菜生たちのフォローがあってたりして浮かずに教室に入れてるだけの話で、これから鈴愛は律たちのいない場所でこんな切なさを繰り返しながらやって行かなきゃって事ですもんね。リアルな話で切ないけどいい回だったと思うな。

ウインクまた律のしょげぶりがなんとも可愛くて(笑)亀と戯れて拗ねてるって。でもね、健さんはちょっとぶっきらぼうでもある律を視聴者からも愛されるように可愛さも心得て演じておられるようです。それは律も鈴愛に負けじとふくろう商店街の皆さんやブッチャー達に愛される男だからですね。そしてあの愛されキャラの鈴愛が生涯をかけて頼りにし、支えにもなる男だから。でも健さん、どんな人物であろうと感情移入させる要素をきちんと纏うのは本当に得意中の得意だからね。今公開中の「いぬやしき」でも、大量殺戮者の冷酷無情な高校生にもしっかりと吹き込んだ。作品はキャラが全てとは健さんの言葉だけど、人物描写が魅力的な脚本は素晴らしいもんね。それにしても…振られた鈴愛にちょっと得意げになる律が可愛かったね!(笑)