ご近所さんと言っても、人間の話ではない。
この所ずっと、この場所を占拠している、
この、猫の事。
私が住んでいるのは、3階建ての築20年以上という、
超オンボロなマンション(?)なのだけれど、
東京の下町によくある、いわゆる「袋小路」に建っていて、
だから、道路には面しているのだけれど、
頻繁に車が行き交う場所では、決してない。
通って、せいぜい自転車かなあ?
近くのスーパーへの抜け道になっているからね。
だから、目の前の道路は、
今までは近所の子供達の遊び場、
そして奥様方の井戸端でもあったのだけれど。
なぜか最近、この猫が、
ど真ん中にデーンと寝そべって、
おまけに、ちょっとやそっとでは動かない。
行き交う車も無い道かもしれないけれど、
それでもこうやって、自宅に車を駐めている方にとっては、
本当に大きな迷惑で、
車を出し入れする度に、
彼女(もしかしたら彼)に、
申し訳無いんだけど、
ちょっと、どいてくれない?
とお願いしなければいけない。
普通なら、
近くで車のエンジン音がすれば、
轢かれると思って、逃げて行くでしょ?
それが彼女は動じない。
悠々と、
首を持ち上げて、
こちらを睨む様に見上げて、
だから、何!!?
という顔をする。
歳をとって動けなくなった、
という訳ではない。
おそらくまだ、1歳程度。
なんともはや、
ふてぶてしいというか、
肝っ玉が座っているというか。
だからと言って、
この猫に、
誰かがココで「餌付け」をしている訳でもない。
一時の感情で野良猫に餌をやっても、
結果的に可哀想な事になると、皆が知っているからだ。
じゃあ、どこかの家の飼い猫なのか?
それも考えたけれど、でも、
深夜にそ~っと覗きに行っても、
相変わらず、ど真ん中でグータラ寝そべったままの姿だったりする。
謎多き、
VIPなお猫さま、なのだ。
この記事を書くために、
インタビューに近づいてみたけれど、
面倒くさ~い!
とあくびをされた。