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最近買った本の紹介です。

表紙カバーのエロさに惹かれて(爆)白石一文著『火口のふたり』を読んでみました。



【あらすじ】

主人公が疎遠になっていた故郷福岡を久々に訪れたのは、いとこ直子の結婚式出席の為。


そのいとことは、東京時代、異常なまでの性的な結びつきを持った関係。

結婚式は旦那となる自衛官の極秘任務により出張、延期になってしまう…。


その間、再び昔を思い出すかの様にひたすらセックスに没頭するふたり。



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内容はこんな感じ(笑)


【感想】

小説の背景となっているのは東日本の震災から3年後。


そして新たな災害の予兆が…


そんな中でのストーリーだけに『無気力感・脱力感・無常感』が全体を覆っています。


簡単にいうと『頽廃文学』的ですが、私は単にそうも思えません。


主人公が、日本人が未曽有の災害を契機に無意識の内に変わってしまった・変わらなかった部分が物語の通底を流れるテーマになっていると思いました。



白石一文著

火口のふたり

2012年11月30日初版発行
河出書房新社

定価1400円


新書版で小説買ったのは五木寛之著『メルセデスの伝説』以来だなぁ…あせる

文庫版、待てなかったの。

…そんな事もあるよねパー