国内外問わず、多くの指導者を見てきて感じたこと。
それは、思考の柔軟性です。
ひとりのトップ選手を育てる指導者は沢山います。
しかし、二人目が続かない方が、8割以上です。
何人もトップ選手を育成している指導者との違いは、
まさに、柔軟な思考を持っているかです。
これは、選手も同じです。
柔軟な考え方が出来る選手ほど、上達の速度が速く、
より高いレベルへ駆け上っていきます。
トップ選手の多くは、実は、
一から十まで教えられて育ってきた選手は少ないです。
指導者からヒントを与えられて、そのヒントを
自分なりに考えて、選択肢を探していきます。
「監督は何を言おうとしているのかな?」
「今の体調からして、今日の負荷値はこれくらいだな」
「じゃあ、今日の練習ではこういう走りをしよう」
そういう判断を出来ることが、結果を出すことに繋がります。
世界的に有名な指導者であった
アーサーリディアードでも、中村清先生でも、
今なお現役の指導者でも、
時には、「???」ということは山ほどありました。
「何をいっているのかなあ?」
「良く意味が分からない」
「でも、こういうことを伝えようとしているんだな」
小さなアドバイスから大きなヒントを得る力を
身につけることが出来たら、その選手は大きく成長していきます。
やるのは、誰でもなく、自分なのですから、
自分の理解力と思考の柔軟性を
より高めるトレーニングをしていくことで
求める結果にたどり着けるのだと思います。