昨日29日付けヨルダンの日刊紙ヨルダンタイムス電子版によりますと、マアーンにある大学で29日、学生を含む部族間の衝突が発生し、銃が使用されて4人死亡、23日が負傷し治療を受けているとのことです。
この大学はアルフセイン・ビンタラール大学で、29日、大学の14周年記念パーティでテントを張ろうとしていたマアーン出身の学生と、ベドウィン(どこか不詳)出身の学生の間でトラブルとなり、銃を用いた部族間抗争(というかケンカ)へと発展した模様。鎮圧に来た警官隊との間でも衝突となったようです。
私が赴任したころはこの大学も「新参者」でしたが、もう14年も経っているのですね。マアーンからペトラへ向かう道の途中、荒野に突如現れる近代的な建物がそうですので、目にした方もいるのではないでしょうか。
さて、ハフレحفلة(このように大規模な場合はマハラジャーンمهرجانかな)に銃を持ち込んでぶっ放すのはヨルダンではよくあることですが、こうやって実力行使に使われることはあまり記憶がありませんね。記事によると今月2日にもカラク近郊のムータ大学で武器を使った抗争が起き、1人死亡しているそうですから、近年のアラブ諸国の状況の影響を受け、銃器使用への心理的ハードルが下がっているのかもしれません。
ちなみにハフレで張るテントというのはこんな感じ。今はパーティ用なら鉄パイプで骨組みを作ります。日本でいえば、海の家のような作りですね。地面は砂ですし。 もしかして、事件の発端は場所争いでしょうか?
片側は開放しますので、そっちに座れば風もあたって気持ちいい。こういう場におよばれしたら、かしこまってはいけません。自宅にいるのと同じようにくつろぐ、そしてくつろいでいることをホストにもアピールする、それが礼儀です。
なお、負傷者の多くはワディムーサにあるクイーンラーニア病院で治療を受けているようです。ペトラで観光客に何かあった場合もここが担当でしょうか。ヘリポートもあるのでいざというときには搬送もできます。電話番号が知りたい? 電話をかけてもろくな対応は期待できませんので、wikimapia上での位置をお知らせしましょう。ムーサから南へタイベ方向へ走った高級ホテルのならびにあります。