新年が明けました。本年も「アーディで行こう」をどうぞよろしく。
さて、ネットを見ていたら、洗濯物を干す場所についてのペルー在住の人のコラムがありました。
屋根の上の洗濯物 asahi.com
洗濯物は屋上に干す
ヨルダンでも景観を考慮して、屋上に干すのが主流です。
右の写真は、アンマンからバスで30分。モザイクタイルで有名なマダバの市街地外れの住宅のようす。マダバはキリスト教徒も多いですが、いまではこうして大きなモスクも建っています。モスクの周りの人家で、洗濯物を屋上に干しているのが見て取れますね。
道路から見えるテラスではなく、屋上に干すというこの配慮は、管見ではヨルダンはもちろん、シリアやエジプトあたりでもポピュラーだと思います。あからさまに街路から見える干し方を見たのは、ルクソールくらいですかね。ヌビア地方に近づくと違うのかな、といった印象を受けました(間違っていたらごめんなさい)
ヨルダンの干し方は天地が逆向き
ただ、屋上に干すというくらいなら、わざわざここに描くほどのことはありません。
住み始めた当初に驚いたのは、その干し方なのです。
右の写真2枚目は、アンマンからバスで30分。オスマン時代の町並みで人気の観光地、サルトの住宅街です。町並み景観で売っているだけあって、ここでは屋上の洗濯物自体を見かけることが少ない(といっても人は住んでいるのですが)気がしますが、ちょうど「ヨルダン人の干し方」がきれいに撮れたました。下にその部分を拡大して掲載するのでちょっとご覧になってください。
ヨルダンにもハンガーはあるのですが、干す時はあまり使わないですね。それより最大の特徴は、「裾の方をロープに止めて、首や袖を下に垂らす」というものです。
この写真の家だけではなく、ほとんどのヨルダン人がこの方法で干しています。
郷に入りては郷に従え ではないですが、住んでいるうちに私たちもこの方法で干すようになりました。そのうち、ジーンズなどのズボンも、裾を止めて逆さに。気のせいか、こうした方が早く乾くような気が...
私たちはこれを「アラビー干し」と呼んでいました。
今ヨルダンにいる人も、他の国にいる人も、住民がどうやって洗濯物を干しているか、ちょっと気にかけてみてください。
あ、先に「景観に配慮して屋上に干す」と言いましたが、アンマンでも右の写真のように壁に干している家もありました。圧倒的に少数かつ地区限定ですが。ちなみにこの地区はワディ・アブドゥーンの南斜面、低所得者層の住むところです。
夏なら数時間で乾く
ヨルダンも乾燥地帯なので、屋上に干せば夏なら2~3時間でカラカラに。
まだ比較的涼しい朝のうちに干すのが賢いやりかたです。それでも夏になると真上から灼熱の太陽が。そんな時は出勤前に乾いてしまいます。
問題は冬。だいたいが曇りがちで雨も多く、気温も低いので乾かないですね。屋内ではストーブを焚いたり、リッチな家ではスチーム暖房を入れますので、加湿器代わりに屋内干しする人も多いと思います。うちは、天気のいい日に一気に干していましたが... 当時乾燥機を持っている友人は少なかったですが、今はどうなんでしょう。