アンマンの人気格安ホテル | アーディで行こう

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「普通」を意味する便利な言葉、「アーディ」 地元の足として、とことこ走るバスなんかを「アーディ バス」、エジプトではエアコンなし列車を「アーディ」 そんな方法での旅を紹介しましょう。
え、そんなの自分には無理だって? 大丈夫。「アーディ、アーディ」

アーディで行こう-コーダ入口アンマンには数えきれないほどの安ホテルがあります。安ホテルは、数軒アブダリにある以外、全てがダウンタウンに集まっているので、宿を比較するのも簡単です。ここでは旅行者に人気があるホテルを3つご紹介しましょう。

マンスール(コーダ)ホテルMansur Hotel
現時点のアンマンで最も日本人旅行者に人気があるのが、ここマンスールホテルです。キング・ファイサル通りのアンマン城側路地の奥にあります。右の写真を参考に探して下さい。
階段を上がって1階(日本式には2階)にレセプション、インターネットコーナー、サロンがあり、奥には部屋もあります。ドミトリーはその上、2階にあり、グループ向けの3~5人部屋が3室あって、需要に応じて柔軟にドミ化しますので、ドミが満床ということがほとんどありません。下の写真がドミトリー。2008年(左)には布団がチェック柄でしたが、2009年(右)には新調したようです。日本人の宿泊客が多く、場合によっては半数以上という日もあります。ドミトリーは日本人とそれ以外で2室を使い分けていることが多いです。写真は日本人向けになっていることが多い部屋の方ですが、もう1室もほぼ同じくらいの広さです。
アーディで行こう-コーダのドミ2枚
アーディで行こう-コーダロビー3アーディで行こう-コーダ20062階ドミの前、廊下も写真のような広々した感じです。冷蔵庫には水が常備されています。
天井が高く、白基調の壁になっており、風通しがいいので気持ちよく滞在できます。奥まっている分、道路の騒音も軽減されています。

ここがこのように旅行者に人気となったのは、クリフホテルに働いていた名物スタッフのサーメル氏が、独立を考えてこのホテルに一時働いていたからです。彼の独立話はずーっと前からあって、よくクリフホテルで彼とその話になっていたのですが、実は私も以前からこのマンスールには目をつけていて、なかを見せてもらっていい建物だなあと思っていたのです。ただ、2006年にオーナーに「ここ宿泊料いくらなの?」と聞くと、「泊まらない客には教えられん」の一点張り。どうにも旅行者に紹介しようがなかったんですが... というわけで、2007年春にサーメルからここにしたと聞いたときは、いい物件だなと賛成したものです。一番下のツインはその2006年に撮影したもの。その秋からサーメルが移り、彼のプロデュースで名称に「コーダ」を入れたわけなんですが、結局サーメルは居着かず。今は彼の薫陶を受けたルアイという若者が仕切っています。

ルアイも旅行者の立場に立ったサービスを心がけているようでして、旅行情報などをきちんと提供しているようです。一度私がたまたまそばに立っていた時に、他の旅行者との話でバスの運賃が0.05JD(シリン)食い違っていたときがあって、すぐさま私に「どうなの?」と確認し、自分が間違っていたことを伝えていましたので、誠実な性格だなあと感心しました。残念ながら、自分の間違いを素直に認めるヨルダン人はそうそういません(この場合えんえんと言い訳を述べる人が多い)。いつまでもそうあってほしいですね。
NEW!アンマン在住の知人によると、ルアイは1月にこのホテルを去ったそうです。残念ですね。

シャワーはロビー階の奥と、ドミトリー階の2カ所に1つづつ、トイレと併設されています。が、ロビー階の方がお湯の出がよく、ドミ階の方はあまり出ません。ドミ3.5JD(2009年6月時点)はダントツで最安です。ここのホテルは基本的に朝食なし料金となっています。

$アーディで行こう-ファラ入口ファラ・ホテルFarah Hotel
昔からクリフホテルとともに旅行者に人気のある安ホテルです。2006~7年に内装を全改装し、とってもきれいになりました。建物はキング・ファイサル通りの裏側、シネマアルフセイン通りから路地を入った、アンマン城崖下にたつ6階建て(だったかな)のペンシルビルです。入口への路地はこんな感じ。看板が出ているので、探せばわかるでしょう。
入口階にロビーやサロンがあって、客室は全てその上の階にあります。各階の構成は、ドミ1室、ツイン1室、3人部屋1室、シャワートイレエアコン付きダブル1室で統一されています。ここのドミは6人部屋と4人部屋、それぞれ男性、女性専用ドミが選べます。自前のホームページを持っていて、そこにHostel Worldの空室検索ポータルを設けてさまざまな部屋種、人数で予約できます。
これを書いている2月末時点で、ドミトリー5JD、シングル12JD、ツイン18JD、トリプル27JD(以上共同シャワートイレ)、シングル19JD、ツイン18JD、トリプル24JD(以上ノーマルタイプのシャワートイレ付き、下の写真左のタイプの部屋)、ダブル28JD(シャワートイレエアコン付き、下の写真右の部屋)
上記HP料金は朝食なしですが、レセプションで提示されるのは基本的に1JD上乗せされた朝食付き料金です。
また、インターネットコーナーはレセプションの奥にありますが、このホテルは全館で無線LANが使えます。中東では、無線LANのことをWIFIと呼んでいます。

かつてはクリフホテルに行けば、デザートキャッスルやマダバ~死海など、公共交通機関で行きにくい観光地を巡る同行者を見つけられたものですが、今ではこのファラホテルのツアー掲示板を使うのが一番いいでしょう。名前を書いてエントリーしておけば、人数が集まった時点で催行となります。マダバ~カラク~ダーナ~ショーバックと見ながらペトラまでキングスハイウェイを下るツアーもあります。詳細はホテル公式HPのツアーのページで。すべて朝8時の出発。石油価格の変動に伴い、ツアー料金は要問い合せになっています。歩き方にも料金例が掲載されていますので、目安にするといいでしょう。
今HPを確認したら、ジェラシュ~ボスラと寄ってダマスカスというツアーも掲載されていました。
アーディで行こう-ファラホテル客室2

$アーディで行こう-パレスHの外観パレスホテルPalace Hotel
キング・ファイサル通りのATMのある交差点にあります。大きなホテルですが、入口は路地に面していますので、上を向いて歩いていないと見つけられません。
ダウンタウンのホテルとしては高いレベルの設備です。基本的にエアコン・シャワー・トイレ付きの部屋と、それらがなしの部屋に別れています。2006年に初めて見た時には、シングルでそれぞれ12JD、7JDと、部屋の割には安かったのでこれはいいと思っていたのですが、その後どんどん値上がりし、いまではシングルでそれぞれ12JD、20JDと、2倍近くの室料になってしまいました。ホテルの公式HPで確認できます。まあ、それでも雰囲気のいいホテルなので、上記の安ホテルでは不安だという方にはおススメです。
何度か泊ったことがありますが、奥まった部屋だと掃除が行き届いておらず、テーブルの上に埃がたまっていたことがありましたし、手前のいい部屋でもシャワー室の排水がいまいちで水浸しになったりしました。その辺は、あまり過度の期待をしないほうがいいでしょう。部屋の見た目はほんとうにいいんですが、やはりヨルダンです。朝食は写真のサロンでとります。
アーディで行こう-パレスのサロンと客室