宝の山に囲まれた五城目町で林業にふれる!杉の苗植え初体験 |   ミズノ馬鹿一代

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【未来への贈り物。杉の苗植え体験しませんか?】

 

体験してきましたよ〜〜!

 

Local Questさん企画

五城目町の林業会社(有)エフ・ジーさん開催『秋田の豊かな森林を守る!林業のお仕事』1日ボランティア体験に参加してきました。

 

昨日16日(水)

朝8時30分、(有)エフ・ジー社集合しミーティングの後、作業場所に移動。

会場は、五城目町内川浅見内の大繁の森林。

現場近くの駐車スペースからは徒歩で移動。(3分ほど)

あそこが現場です!

(有)エフ・ジーの担当の福田さんには大変お世話になりました。

昨日参加のもう一方、大学生のMさん!よろしくお願いしますね!

建設重機バックホーの腕の先がハサミになっているグラップル。

いろいろ詳しく教えていただきました。

 

林業現場の最強マシーン!ハーベスタ

ハーベスタは、樹木の伐採、枝払い、既定の長さで切断を一気にやってしまう機械で、超高価。

 

グラップル操縦の、ここの班長さんは

近所のお知り合いでした。

お疲れ様です!

 

現場では若い方が多くとても頼もしいと感じました。

5ヘクタール、広大な現場!

 

伐採終了したところから杉苗を植え付けるのですが、総数は7000本だそうです。

 

上から眺める

浅見内の集落と湯の越山。

参加の我らに課されたミッションは

杉苗の植え付け作業!

生まれて初めてです🔰

福田さんにやり方を教わり作業開始!

長さ50~60cmほどの杉の赤ちゃんを、愛情込めて植え付け!

32年前、バイクレースに没頭してた頃から着ているYAMAHAの真っ赤な作業着つなぎですが、これしかないので何か作業をする時にはいつもこれ;

 

 

 

赤ちゃんと

役目を終えた60歳!

新たな旅の始まり!大きく育てよ~!

君たちが一人前になって出荷の頃、僕は113歳;

なお、切り株はこのまま放置することで、長い時間かけて自然に戻っていくのだそうです。

 

 

鮮やかな若葉色が杉苗ちゃんたち♪

昼食と休憩も山の上で!

雷鳴と共に黒い雲が何度も近づいてきたのですが、すべて避けていってくれました♪

 

この辺の作業終了し、少し下って

次はここいら。

大きく大きく育てよ~!

 

作業してたら、下からハーベスタが登って来て前方で停止。

伐採された杉をガッツリつかんで、目の前で作業が始まりました!

動画では見たことありましたが、その効率の良さと迫力に圧倒され

口をあけて(おそらく)、眺めてました。

凄い!凄すぎる!やはりこいつは最強マシーンだ!

無数についているという操作ボタンを自在に扱うオペさんの技も凄い!

Mさん、凄かったよね~!

 

NHK 連続ドラマ小説『おかえりモネ』の主人公、百音もハーベスタを見て口を開けてましたね。

『おかえりモネ』では林業と木材の事が詳しく取り上げられており、林業振興には追い風になっていると感じています。

 

 

親子の歳の差2ショット;

Mさん、向こうに行っても頑張ってね!

ご活躍を秋田から祈ってますからね~!

それにしても物凄い入道雲。

昨日各地で見舞われた局地的な大雨はこいつらの影響だったのですね。

ここの現場に来なくて本当に助かった~!

夕方、富津内は突然の大雨とアラレも降ったみたいです。

 

最後には、重機グラップルの操作体験も!

現場の皆さん、お世話になりました。

ありがとうございます。

そして

午後4時前現場を後に!

 

野球や森山登山で体力はある方だと思ってはいるのですが、斜面での作業はなかなか(かなり)のもので、だいぶグロッキー;あせる

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昨日は非常に貴重な経験をさせていただきました。

 

五城目町は214㎢の町土の約8割が山林です。

当町は、古くから林業が盛んな地域で、それに関連した製材業、木工業が地域の基幹産業でありました。以前は...

しかし林業の厳しい状況が長く続き、その衰退が地域経済の衰退につながっています。

 

私は、五城目町は宝の山で囲まれていると捉えており、選挙や議会一般質問で林業について触れることが多いです。

五城目小学校の新校舎も木造&熱源は木質バイオマス&公共施設建設での率先した地元産木材活用をず~っと訴えてきました。町に存在している全国に名の知れた集成材メーカーの技術も活用!

残念ながら小学校新校舎はRC鉄筋コンクリート造り、木質バイオマス熱源採用は実現しませんでしたが、これから行われる町火葬場大規模改修では地元産木材を使ってもらうことになりました。

 

林業振興については今回の一般質問でも取り上げました。

現在、林業はこれまでにないような追い風が吹いているのです。

2019年3月、森林環境譲与税の制度化により森林経営管理制度が施行。

これは全国の自治体を対象としたもので、当町にも国から譲与されています。

町では、

まずは森林整備の基礎である、

・所有者の森林整備に関する意向調査、地籍調査の確認作業が進められています。

基金の積み立ても行われています。

昨年度の意向調査によって間伐の契約まで進んだ方が15名いらっしゃって、今後10年間に22㏊で間伐が進みます。

コロナ禍にあり、住宅ローン金利の低下やテレワークの浸透によりアメリカなどで住宅需要が爆発的に増えたことによる世界的な木材不足が起きており、日本国内でも深刻な影響が出ています。需要の高まりに比例し木材の価格はバブルのように高騰する、いわゆるウッドショックが現在起きています。国内の製材所はどこもフル生産が続いています。

が、

日本の林業は木を伐り出して販売するだけではなく、様々な補助金が絡みそれを利用しながら計画的に木材を伐採し出荷しているのです。また、時間をかけての乾燥という大事な工程もあります。ここ数カ月、急に需要が増えたからといって急に供給量を増やすというのは難しいのです。

 

しかし、いずれにしても

林業木材業界は今、大きな転換期。

 

町では現在、雇用の面で非常に厳しい局面を迎えています。

五城目町は宝の山に囲まれています。雇用の場もあります。

 

町の持続可能のためにこれからもっともっと力を入れていかなければならない分野です。

大きく言うと

森林の循環は、木材活用だけでなく、防災面、保水、洪水緩和、水質浄化、そして

二酸化炭素吸収=脱炭素社会=2050年カーボンニュートラル=地球の温暖化を抑えるという地球規模の働きにつながります。

 

林業振興を口で言うだけだったら誰でもできる。

そこから一歩踏み込んで実際に林業に触れるというのが、今回のボランティア参加の目的。

 

少しでしたが、実際に触れ、林業の実状を教えていただき

非常にためになった時間を過ごさせていただきました。

 

林業、地元産木材については、これからまた深く掘り下げて進んでいきます。

 

(有)エフ・ジーさん

お世話になりました。おみやげまでいただきありがとうございました。

また機会がありましたら参加させていただきたいです。

よろしくお願いします。