円筒形(長さ20cmから30cm)で表面にイボがある棘皮(きょくひ)動物の一種と言われるのがナマコです。

 コリコリとした弾力のある歯応えや磯の風味が楽しめて、酒のさかなにぴったりなのですが、見た目が悪いし、歯応えが嫌いな人には毛嫌いされます。

 

 日本近海では約200種類が生息すると言われ、岩場をすみかとする赤ナマコと砂泥地にすむ青ナマコに大別されます。おいらは赤ナマコの方が好きですけど。 肉厚でやわらかい赤の需要が高いようです。 岡山県近海では赤、青とも11月から3月が漁期のようです。倉敷市下津井地区や瀬戸内市牛窓町地区での水揚げが多いです。

 体表の色が鮮やかでイボがはっきりしたものが新鮮だといわれています。薄く切って大根おろしとポン酢をかけたり、ワカメやキュウリとあえて酢の物にしたりします。卵巣は「このこ」と呼ばれ、少量しか採れない珍味とされています。

 

 スーパーなどでは、1パック(スライス100g)が赤ナマコ600円から700円で青ナマコ300円から400円程度のようで、市場での流通量、価格ともに平年並みのようです。