今日は多分世界で一番有名な某ファーストフード店Mに職場開拓へ行ってきた。
昨日突撃訪問し、店長の名前と連絡先を聞き、本日相棒君と店長を訪ねた。

店長が店の奥から出てきたとたんに、相棒の表情が穏やかになった。
ん?なぜ???

・・・

「I know her.」

どうやら店長は同じ大学で同じく教育学部にいたらしい。

最初、店長は気づいてなかったようだが、相棒は彼女の事を覚えていたので、
同じ大学出身であることを伝えて、店長との距離をうまく縮めてから本題の
「知的障がい者のOJT受け入れ」について話をした。

相変わらず、うまいな~。。。

店長はすごく親身になって聞いてくれたが、やはりふたつ返事でOKは難しく、でも
「マニラのオフィスにも問い合わせて、何とか力になれるように協力するわ。」と言ってくれた。
その後、大学時代の話で2人は盛り上がり、何と店長さんは、相棒の奥さんとクラスメートだったことが発覚。さらに2人の話は盛り上がるのでしたw
そして、店長は、私と相棒君にチーズバーガーゼットをご馳走してくれた。


そういえば、某大手ショッピングモールに行った時も、大手ソフトドリンク工場に行った時も、相棒君は何かしらの友達を見つけて、うまーく話を進めてくれる。

「友達多いなー?いっつもどこ行っても、なんかしら知り合いいるやん?」と聞くと、
「僕の出身大学は市内で一番レベルの高い優秀大学だから、いい企業にいっぱい就職してるんだよ。」と教えてくれた。
なるほど~。
「ちなみに僕はその中でも一番トップクラスにいたけどね^^」
はいはい、そこまでは聞いてませんよーw

でも、彼の人の顔と名前を覚える能力にはいつも助けられてるし、すごいと思う。
ほんまに人当たりもいいし、友達も多いし、、、最高の営業マン!




話は戻るが、このお店を開拓するにあたり、私は日本やアメリカの障がい者の雇用事例をサンプルとして伝えてみようと思い、いい資料はないかネットで探してみた。
(この企業、先進国では障がい者や高齢者雇用に積極的で、雇用率が高いことで有名)
そして発見したのが。。。

http://www.youtube.com/watch?v=d2TETZM0o8o

アメリカの1980のCM。
ダウン症の人が従業員として働いてる姿を映したもの。
恐らくCSRの一環でこのCMが作られたのかな?

でもよく考えてみて・・・。
これは30年前のアメリカの話。
あたしはその30年前のものを企業開拓に活用しようとしている。
そう、ここフィリピンの障がい者就労支援の現状って。。。
まだ先進国の30年前より進んでないんだ。

日本のジョブコーチの大先生にも言われた。
「フィリピンは50年ほど前の日本の状況と同じかもね」と。
最近ひしひしと感じる。
職場開拓がうまくいかない時。かるーくあしらわれてしまったり、興味を持ってもらえなかったりした時。
きっと何十年も前に就労支援をしていた日本の先人たちも、こういう挫折感とか、虚無感とかいっぱい感じてはったんやろなーと。
でも、そういう先人さんがいて、諦めずに頑張ってきはったからこそ、今の日本は障がい者雇用に関わる制度や、協力的な企業がたくさんあるのだと。
そういう先人の苦労の歴史があってこそ、アタシは日本で就労支援に出会い、ジョブコーチの魅力を知れたのだと。

歴史はデカイ。歴史は深い。
今フィリピンにいるからこそ、そんなことを感じられたんだと思う。