フィリピンで地震が発生しました。
震源地は私の任地から離れたところでしたが、震度2~3の長いゆれを感じました。
同国隊員は全員無事のようです。
メールやFBでメッセージをいただき、皆様に心配おかけしてしまいましたが、
私、無事生きております!近隣での被害も今のところなさそうです!


さて、これまた更新を怠っていました。
忙しいのと、旅行に行きすぎなのと、いろいろな事情がありましたのですw

もう任期も最後ということで、8月は連休を利用していろんなとこに旅行にふらついてました。
旅行記については、また今度時間があれば書きますね。

約10日間任地を離れて、旅行を満喫した後、今週火曜日に任地に戻ってきました。
帰宅途中、翌日の朝ごはんを買いにパン屋へ寄ると、SPEDの先生がいて「チエ~!」と声かけてくれました。
その後、夕食に友達のやっている食堂へ行き、いつもの牡蠣とビールのセットを頼みました。
ん~、サイコーにうまいぞ!!!
友達はライブ出演のため留守でしたが、その旦那さんと、お手伝いのおかまちゃんが相手してくれました。すごく落ち着けるこの空間。

翌日、学校に復帰し、久々に大好きな生徒たちと相方(同僚・カウンターパート)くんに再会。相方くんはいつも以上にペラペラ話し、
アタシが「え?何言うてんのかわからへんけど・・・」と返答しても
「いいんだよ。1週間以上話相手がいなかったから、話したいだけなんだw」
と言い放つ始末。。。

相方よ、私が帰国したら、誰があんたの話を聞いてくれるんだい><;


近所のジープ乗り場や、マーケットに行けば、
「チエ、ひさしぶりやなー。もう帰ったんかと思ってた!」と
顔見知りの人がたくさん話しかけてくれた。

あぁー、すっかりアタシもここ、イロイロの住人になってるんやー。
自分の居場所がここにあるんだなぁなんて、今更ながら感じる今日この頃。


そんな昨日、相方と遠方の町に仕事でお出かけに行った帰り、ふと、相方が言いました。

>「チエがここにいるのも残り23日だね。」

9月23日にマニラへ上京することを決めているので、私が任地で過ごせる時間は後23日。

てか、せっかく居場所になりつつあるのにもう時期ここを離れるんだ・・・
最近やたらと相方くんがアタシと過ごす時間を大事にしてくれる気がする。
周りのそういう気遣いが余計に、任期終了間近であることを感じさせている気もする。

くっそー・・・


またおセンチなキモチになってしまうやんか><;


でも、まぁ残り23日、まだやらなアカンこともいっぱいやし、
ウジウジせんと、頑張ってまいります。
堂々と胸張って日本帰れるように。。。
今日は多分世界で一番有名な某ファーストフード店Mに職場開拓へ行ってきた。
昨日突撃訪問し、店長の名前と連絡先を聞き、本日相棒君と店長を訪ねた。

店長が店の奥から出てきたとたんに、相棒の表情が穏やかになった。
ん?なぜ???

・・・

「I know her.」

どうやら店長は同じ大学で同じく教育学部にいたらしい。

最初、店長は気づいてなかったようだが、相棒は彼女の事を覚えていたので、
同じ大学出身であることを伝えて、店長との距離をうまく縮めてから本題の
「知的障がい者のOJT受け入れ」について話をした。

相変わらず、うまいな~。。。

店長はすごく親身になって聞いてくれたが、やはりふたつ返事でOKは難しく、でも
「マニラのオフィスにも問い合わせて、何とか力になれるように協力するわ。」と言ってくれた。
その後、大学時代の話で2人は盛り上がり、何と店長さんは、相棒の奥さんとクラスメートだったことが発覚。さらに2人の話は盛り上がるのでしたw
そして、店長は、私と相棒君にチーズバーガーゼットをご馳走してくれた。


そういえば、某大手ショッピングモールに行った時も、大手ソフトドリンク工場に行った時も、相棒君は何かしらの友達を見つけて、うまーく話を進めてくれる。

「友達多いなー?いっつもどこ行っても、なんかしら知り合いいるやん?」と聞くと、
「僕の出身大学は市内で一番レベルの高い優秀大学だから、いい企業にいっぱい就職してるんだよ。」と教えてくれた。
なるほど~。
「ちなみに僕はその中でも一番トップクラスにいたけどね^^」
はいはい、そこまでは聞いてませんよーw

でも、彼の人の顔と名前を覚える能力にはいつも助けられてるし、すごいと思う。
ほんまに人当たりもいいし、友達も多いし、、、最高の営業マン!




話は戻るが、このお店を開拓するにあたり、私は日本やアメリカの障がい者の雇用事例をサンプルとして伝えてみようと思い、いい資料はないかネットで探してみた。
(この企業、先進国では障がい者や高齢者雇用に積極的で、雇用率が高いことで有名)
そして発見したのが。。。

http://www.youtube.com/watch?v=d2TETZM0o8o

アメリカの1980のCM。
ダウン症の人が従業員として働いてる姿を映したもの。
恐らくCSRの一環でこのCMが作られたのかな?

でもよく考えてみて・・・。
これは30年前のアメリカの話。
あたしはその30年前のものを企業開拓に活用しようとしている。
そう、ここフィリピンの障がい者就労支援の現状って。。。
まだ先進国の30年前より進んでないんだ。

日本のジョブコーチの大先生にも言われた。
「フィリピンは50年ほど前の日本の状況と同じかもね」と。
最近ひしひしと感じる。
職場開拓がうまくいかない時。かるーくあしらわれてしまったり、興味を持ってもらえなかったりした時。
きっと何十年も前に就労支援をしていた日本の先人たちも、こういう挫折感とか、虚無感とかいっぱい感じてはったんやろなーと。
でも、そういう先人さんがいて、諦めずに頑張ってきはったからこそ、今の日本は障がい者雇用に関わる制度や、協力的な企業がたくさんあるのだと。
そういう先人の苦労の歴史があってこそ、アタシは日本で就労支援に出会い、ジョブコーチの魅力を知れたのだと。

歴史はデカイ。歴史は深い。
今フィリピンにいるからこそ、そんなことを感じられたんだと思う。



先日、ダディーよりメールが来ました。
「ブログの更新がありませんが、お元気してまっか?」

はい、何とか元気にしてまっせ。


せっかくいい調子でブログ更新してたのに、気を抜いたり、ちょっとでも忙しくなると、あきまへんな><;
相変わらず書きたいこと、書いとかなアカンことは溜まっておりますよw


さて、今日は現在進行中のOJT2件(ガソリンステーションのJM君、高校食堂のJS君)について、経過報告。

まずは先月いちから職場開拓したJS君の報告。
もともとの計画で、2週間のOJTを行い、その後の就職について食堂の責任者と話をする予定だった。
OJT開始当初は恥ずかしがって、遠慮がちだったJS君も、1週間を過ぎたあたりから自を出せるようになり、同僚の人と談笑しながら働けるまでになっていった。現場を仕切るMananからも、「すごく頑張ってるし、彼もここで働くのが楽しいって言ってくれてるわよ!」と+評価をいただいていた。

・・・いい感じ、すごくいい感じ!!

2週間が経つ日、食堂責任者と今後の雇用について話がしたいため、私の相棒(カウンターパート)君と一緒に「明日訪問していいですか?」と事前に携帯メールに連絡するが、返事が来ない・・・何度送っても返事が来ず、同高校で働く協力隊仲間に、ヘルプを求めることに。

その時点で嫌な予感はしていた。とても。。。

協力隊仲間から「(責任者の先生)いたよー!」との返事と、「明日はいないんだってー。」という連絡。
そして、「ついでに、JS君を雇う予算はないよーって言っといて!って言ってたよ。」とまさかの伝言お断り@。@;

さすがの私も、このお断りの仕方には呆れてしまった・・・
いくら言いにくいことって言っても、50代の大の大人、しかも教師たる人が、
メールを意図的に無視して、しかも間接的に大事な案件を断ってくるとは・・・
これがフィリピンのやり方なの!?と相棒君にグチりまくりましたw

彼は、「チエさん、Next、Next! Plan B」と前向きに励ましてくれました。
本当に彼にはいつも救われます。




ガソリンスタンドで働くJM君、5月からOJTスタートし、かれこれ2ヶ月以上経過。
あらかじめOJT期間を定めていなかったので、いつ雇用について切り出そうか相棒君と相談してました。
事前に現場へ行き、オーナーさんが来る時間帯を聴取。その時間に合わせて本日相棒と現場訪問し、オーナーに雇用について直訴しましたw(かなり横暴なやり方w)

相棒は、大きな話(雇用してください!)を切り出すのが重荷だったらしく、
「チエが話してね。」と、逃げ腰。
もちろんアタシも逃げ腰でw、というよりも、やはり言葉がつたないので、うまく伝えられないし、今後の事考えて、これは彼がやるべき仕事だったので、
「アタシが話すよりも、アナタが話した方が相手にきちんと伝わるし、何よりアナタの営業トークはすごくうまくていつも感心してるんやで。」
って、ちょっとヨイショっぽいけど、私の本音を伝えてみた。

それまで、お互い「頼むよ~!」と冗談のように押し付けあってたけど、
意外とその一言で彼は、急に静かになって、
「Really?」と少しばかり恥ずかしそうに、でもどこか嬉しそうに、「OK」と返事してくれた。

JM君は相変わらず現場での評価は上場。もちろん失敗とかもあるみたいやけど、ほんまに同僚仲間に可愛がられてるし、新人が来たときにはちゃっかり指導係りまでできるようになってる。

オーナーが来た。
忙しそうに仕事をしているオーナーに相棒君が「I'm sorry to disturb you..」と切り込む。今までの経過をさっと伝え、JM君をここで雇用してもらえないか?と。

「OK」

???え?そんなあっさり?
思わず私は「え?期間限定雇用じゃなくて?Permanent?」と質問する。

「yes」

あまりの軽い返事に、私は嬉しさよりも拍子抜けしてしまった。。。
あ、雇用決まった・・・


きっとこれは、私が夢見てた、OJTから支援に入った生徒の雇用決定の劇的瞬間のはずですが、正直今でもあまり実感がありません。
何でかな?


ま、でもおめでたいことなので、ブログで皆様にご報告しておきますねw