「せっかく遠州に来たのだから鰻が喰いたいわえ」
と殿が申すものだから、かねてから馴染みの小太郎に向かうも定休日であった。もし小太郎が定休日ではなかったら、弁慶がこのようなやっかいなラーメン屋に関わることもなかったであろう。
小太郎の前を通り抜けてそのまま進むと川沿いの道にでたが、そこの空地にテントを張ったラーメン屋があった。むろん、この時にラーメン屋に入るようなことはなかったのだが、そこは普通ではないものに目がない弁慶のこと、しっかりと記憶に刻み込んだのであった。
(最近は)
袋井市袋井186ー1観福寺の駐車場
(に、いる)
テントに入ると厨房があるのだが、なんかしっかりとした物が作られている。以前は軽トラだったとの情報もあるので、この地にはかなり根をはるつもりなのだろうか。情報からすると、袋井市を中心に彷徨う店舗らしい。
器?いやいや、店内であの持ち帰り用の器で喰いたいはないわえ。
駅が近いから一杯ひっかけて帰るのもいいわえ。と呟く弁慶であった。
ねー。