ギャンブルか投資かはあなた次第:【ヨミアト】馬券会計学 | ひらめきを価値に変えるプラットフォーム〜Cross Ambition〜

ギャンブルか投資かはあなた次第:【ヨミアト】馬券会計学

どうもです。
本好き同士のつながりをひたすら追い求め中の村林です。
※当ブログへ初めてお越しの方はこちら。
※ニュートラル・リーディングセミナーの参加者様より頂いた感想はこちら。


今とっても熱い今年最後の書評記事コンテストはこちら!!


この本を読んで感じたこと。競馬というスポーツがギャンブルになるか投資になるかは結局その人次第ということ。さらに言えばいわゆる投資と言われる株や投資信託のようなものだって投資になるかギャンブルになるかはその人次第。世間一般のものさしで測っていては本質は見えて来ないなぁ。

馬券会計学 (ベスト新書)/丸の内 龍太郎
¥780
Amazon.co.jp

まずはヨムマエをご覧ください。


期待通りのおもしろい本でした。競馬好きにはたまらないですね。僕は馬券にはまったく手を出さない人間ですが、馬券に関係なく競馬をより深くおもしろく見るために知っておいた方がいい情報がぎゅっと詰まっていました。


丸の内さんご自身の痛い失敗談とそこから得た知己、そして今に至る過程などを見せてくださっています。そのあたりの流れはさすが会計士さんと言うべきスムーズな展開でした。


ただしひとつだけはっきりさせておくべきことがあります。たぶん、いや間違いなくこの本を読んで今週末からあなたも馬券でがっぽがっぽ設けられる…、なんてことはまずありません。せいぜい有馬記念でブエナビスタの単勝1点勝負は思いとどまるくらいでしょう(笑)


別にこの本に書いてあることがおかしい、ということでは決してありません。僕がそのように書いた根拠を示します。


そのためにまずは、丸の内さん提唱の【競馬で食べるための3つのルール】をご紹介します。


その①「新馬戦」「未勝利戦」に絞って勝負せよ
その②穴狙いに徹すること
その③勝負レースを絞ること


それぞれの理由はぜひ本を読んで頂きたいのですが、この3つのルールを読んでおわかりになった方もいらっしゃるのではないでしょうか。


そう、丸の内さんが馬券で儲けている最大のポイントは競馬をギャンブルではなく投資にしていることなのです。冒頭に書いた話にもつながります。こんな文章が書かれています。


『もともと競馬とは強い馬、速い馬が勝つ、至ってシンプルなスポーツのはずだ。そこに様々な要素がからみあうことにより世間では「ギャンブル」とされてはいるが、基本は「強い馬が勝つ」ことにある。そこがサイコロや宝くじなどとは絶対的に違っている部分なのだ。』(P51)


競馬とは何ぞやを考えればまさにその通りなのです。だからこそ3つのルールに従って勝つ馬が高い確率でわかるレースを徹底的に調べ上げる。馬一頭一頭の過去のレースから調教までとことん分析する。それが結果として儲けにつながっているのです。


その本質を無視してしまえば途端に競馬はギャンブルになってしまいます。ギャンブルになってしまえばもはやそれで儲けることは至難の業。それこそマンガの世界になります。


僕がこの本を読んで今週末から突然馬券で儲けることはできない、と言った理由おわかり頂けたでしょうか?


正直な話、実践しようと思うと相当に気の遠くなる緻密な作業が必要になります。僕はできないなぁというのが本音ですね。子どもと遊ぶ時間が確実に減りますしね。そんな簡単に儲けることなんてできないよ、ということはよくわかりました。そしてブエナビスタ1点勝負だけはやめましょうというアドバイスもできます(笑)


さて、またまた冒頭に書いた話ですが、ぜひこれは競馬に限らず(言葉上では)『投資』と呼ばれているものに手を出していらっしゃる方もその考え方は参考にすべきです。


はっきり言って、「緻密にデータを取って確実に収益を上げることを目論む競馬」と「なんかよくわからんけどとりあえず有名な会社だから株を買ってみたという投資」では明らかに後者がギャンブルですので…。


あなたの投資は本当に投資ですか??


また1冊すばらしい本と出逢えたご縁に感謝です。
最後までお読み頂きありがとうございました。

にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ ビジネスブログ100選