●東電から一人平均4700万円の個人献金を受けてきた国会議員たち

 
驚くなかれ、東電は、国民から集めた電気代を、国会議員たちに個人献金という形でばらまき、その口をふさいできたのである。
 我が国の電気代が、世界一高いのは何故なのか、その理由の一つが、そういうことだったのだ。
 東電は、決して経営が大変だから電気料金を高くしたのではない。独占企業だからこそできることで、要は、単に暴利をむさぼり続けてきたのである。
 しかし、独占企業を許してきたのは政治家なのだから、一蓮托生だったのだろう。
 自民党の国会議員と、電力会社のただれた関係といっていい。
 もちろん、今では、民主党の議員も例外ではないだろう。

 今、わが国には、貧乏覚悟で国民のためを考えるまともな政治家は皆無ということなのだろうか

 
 以下、中部大学の武田邦彦教授のブログを、そのまま転載させて頂く。

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●中部大学 武田邦彦教授ブログ

 
困った!

 自民党の議員への個人献金の実に72%が電力会社役員かOBから提供され、一議員への献金額は平均して実に4700万円というニュースが流れました。
 72%?!

 そうか! 困った!

 どうも自民党の原発の安全性追求の動きが鈍かった。
 自民党の政策として、全体として原発に賛成なのは一応、理解できるが、それでも東電の追求、再開に当たっての安全性の確保、福島の人の救済、農業や漁業の人の補償など、どうしてこんなに野党なのに動きが鈍いのか?と思っていたが、そうか!

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 自民党の議員を約300名としよう。選挙の状態で上下するけれど、そのぐらいとしてカラクリを計算してみたいと思う。

 人数300名×献金4700万円=141億円

 これに対して、原発に出されている税金は、4500億円。

 つまり、141億円を議員に出すと、4500億円の税金が原発に投入され、原発の収益がぐんと上がる。

 投資額に対するもうけは、実に32倍に上る。


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 この141億円は「個人献金」と言うけれど、役員や役員OBをぜんぶ足して100人としても、一人1億4000万円近くの献金をしている。

 これはすべて
「私たちの電気代」
 から支払われているものだ。
 こんなことをしているから、日本の電気代は世界トップレベル、電力会社は威張っていて、事故を連発する。


 これ以外に、学者に払っている研究費、テレビや新聞の広告代・・・など
「日本丸抱え経費」
 はいったいいくらになるのだろう?

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 困った!
 民主党政権には辟易しているのだが、民主党がダメで自民党に入れる訳にはいかない。
 選挙が来て欲しくない!
 実に変な社会になったものだ。

武田邦彦(平成23年7月23日 午前11時 執筆)



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