昨日の昼たまたまNHK-BSをつけていたら、ドン・シーゲル監督/クリント・イーストウッド主演の1970年公開のウェスタン映画「真昼の死闘(Two Mules for Sister Sara)」が放送されていたので何気なく見ていたら、劇中こんなシーンがあったんですよ。

真昼の死闘
え!!

見る人が見たら何かを思い出すはずです。そう、「マッドマックス 怒りのデスロード」の対武器将軍銃撃シーンのあれです。



以前のエントリで「マッドマックス 怒りのデス・ロード」にはウェスタン要素も入ってるかもしれないと書いたんですが、この「真昼の死闘」も「マッドマックス 怒りのデスロード」の元ネタの一つなのかもしれませんね。

「真昼の死闘」のストーリーは、荒野の流れ者のホーガン(クリント・イーストウッド)が成り行きで助けた尼僧のサラと共に珍道中を繰り広げながら、メキシコを占領中のフランス軍の駐屯地から金品を盗む計画を立てるロード・ムービーです。一応イーストウッド主演ではあるのですが、物語が進むうちに徐々に主導権が非力であるはずの修道女サラに移り、流れ者ホーガンは添え物というかサポート役になっていきます。挙句の果てにはインディアンに襲われたホーガンをサラが助け、火薬を使った荒治療を施し、橋をよじ登ってダイナマイトを仕掛け、酔っ払ったホーガンを拳でぶん殴って気合を入れるなど力関係が逆転してしまいます。そしてラストのオチで、ホーガンがやっとの思いで奪った金品さえも結果的にサラのものになってしまうのです。ウェスタン映画ではあるのですが正統派ではなく、男女の立場が入れ替わる異色作となっており、まあ「マッドマックス 怒りのデスロード」と通じていなくもないなあ…ドン・シーゲル作品だからジョージ・ミラー監督も絶対チェックしてるだろうしなあ…と思ってしまいました。ちなみにこの後、クリント・イーストウッドは「アイガー・サンクション」「白い肌の異常な夜」「ダーティ・ハリー」「アルカトラズからの脱出」でもドン・シーゲルとコンビを組み、まるで師弟のような間柄となり、やがて良作・名作を連発する名監督となります。

真昼の死闘 [DVD]/ジェネオン・ユニバーサル
¥1,543
Amazon.co.jp

マッドマックス アンソロジー ブルーレイセット(初回限定生産/5枚組/デジタルコピー付) [B.../ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
¥7,549
Amazon.co.jp
【Amazon.co.jp限定】マッドマックス 怒りのデス・ロード ブルーレイ インタ ーセプ.../ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
¥19,429
Amazon.co.jp
マッドマックス トリロジー スーパーチャージャー・エディション ブルーレイ版 スチールブック仕.../ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
¥10,584
Amazon.co.jp