久しぶりに地元の友達と話したらなぜかネトウヨになっていて心底ゲンナリしました。
その友達は中学時代に同じ部活でよく話したり一緒に遊んでいた人で、アニメ雑誌や同人誌を読んだりする今で言う腐女子でした。しかしその人は地元の町のごくごく普通の高校へ、私は2つ隣の町にあった進学校へ進み、それを機に交流が無くなり、私が高校卒業後進学のために上京したのを境に完全に交流が途絶えていました。それから十数年経過し、先日偶然会って話したのですが、まあビックリするくらい話が噛み合わない。取り付く島が無い、暖簾に腕押し糠に釘とはこういうことかというくらい打ってもちっとも響かない。会話のキャッチボールどころかお互い暴投しっぱなしという感じです。とりあえず連絡を取り合おうか、LINEのアカウント教えて？と私が聞けばその人はガラケーユーザー、じゃあTwitterかFacebookのアカウント教えて？と聞けばPC持ってないし買うお金も無いと、じゃあ何かブログとか書いてる？と聞けば使い方がイマイチ分からないなどなど。ということで一応メアド交換はするものの、これまでやりとりしたのは一回のみです。
で、一番気になったのは、その人が何かと言うと中国（人）が云々、韓国（人）が云々、その他●●人は云々とやたらと外国及び外国人のことを悪く言い、一方で「日本（人）は凄い」と自画自賛的な発言をするようになっていたことです。まるで「●●速報」や「海外の反応」等のまとめブログや外国人に日本を褒めさせやたらと日本を持ち上げる下品なテレビ番組のように。しかし聞けば、その人はこれまで一度も海外旅行をしたことがなく、そもそも国内旅行すら学校の修学旅行以外行ったことがなく、外国人の友達もおらず、外国人と一緒に働いたこともなく、英語など外国語も一切できないとのこと。つまり完全に自分の頭の中で作り上げたイメージだけで悪口を言っているのです。そこで私が「いや、そのりくつはおかしい」的なことを言うとあからさまにムッとした表情になり、会話を続ければ続けるほどイヤ～な空気になり、最後にはビミョーな雰囲気のまま別れてしまいました。
聞けば、その人は高校卒業後地元で就職したものの、職場でいじめに遭いうつ病を発症して退職し、現在は無職とのこと。少し前までは町に紹介された公共施設の掃除の仕事をしていたそうですが、それも半年のみの単発で終了し、それ以降ハローワークに行っても就ける仕事が無いのだそうです。確かに秋田県のハローワークにはロクな仕事がありません。全く無いわけではないですが、専門の資格や技能を有していなければ就けない仕事が多く、それ以外はコンビニやスーパー、デパートのバイトかパートがほとんどです。しかも秋田県の最低賃金はアホかというくらい低く、未経験のバイト/パートの時給は600円台からで、これでは30過ぎの大人が満足に暮らしていくのは不可能です。秋田県に於ける職業ヒエラルキーの頂点は公務員で、途中採用試験もあるにはあるのですが、大卒・専門卒などの高卒より上の学歴がなければ一次選考で速攻で落とされます。つまり、町のごく普通の高校の普通科を卒業して何の専門知識や技術も身に付けないまま一般就職し、何らかの事情でドロップアウトしてしまった人間にはセーフティネットが無いのです。一発逆転策として町や県の補助を得て独立し自営業になるという手もありますが、皆が皆そんなバイタリティを持っているわけではないし、そんなバイタリティがあったら無職にはなっていません。仕事が無く、病気を患い、金も無く、通院して病気を改善したり何か新しいことにチャレンジすることもできず、実家に引きこもるしかない…そんな人間が何をはけ口にするか？と考えると、自分とは関係のない外国や外国人に敵意を向けるのも分かる気がします。
実は、この人のように「ある時期を境にネトウヨになってしまった」という事例は東京時代の、特にモノ作り系の友人・知人にも結構いたりします。TwitterでネトウヨのTweetを毎日RTするようになったり、街中に中国人観光客がいてうぜえ、中国語が耳に入ってきて腹が立つ、銀座が中華街だetc...そんなくだらないTweetをいくつも投稿するようになったりと。でも、そんな人々の近況を見ると、自分の活動が芳しくなかったり、時間に追われていたり、プライベートで何らかの問題を抱えていたりする場合が多く、やはり日常の問題を転嫁していることが窺えます。
この問題は、欧州で低所得者層が移民排斥運動を行ったり、暴言を繰り返すアメリカ大統領選共和党候補のドナルド・トランプ氏が低所得白人層に支持されていることと共通ではないか思います。「衣食足りて礼節を知る」という言葉があるように金の余裕は心の余裕で、近代史を見ればナショナリズムと差別は不況と共に盛り上がることが分かります。「貧困」こそが差別と争いの呼び水なのです。現在世界的に過激な右派思想が広まっているのは決して偶然ではありません。金が無くなり生活に余裕が無くなると、多くの人はその原因を分析し対策を講じる前に叩きやすい誰かを叩き、手っ取り早く憑依しやすい何かに乗っかります。外国や外国人を口汚く罵ったり、いかにも愛国者的な発言をしたり、そうした他者の発言を共有している人々は、実は日本の歴史どころか今置かれた日本の状況、さらには自分の現状すら理解していないし直視もしていないのではないでしょうか。やたら「あるべき日本」と言うくせに実際にはそれが何だか分からない。そして攻撃しやすい対象を攻撃すると共にプライドの拠り所を「日本人であること」にのみ見出すという。最近やたらと「日本は素晴らしい！」と持ち上げる下品なテレビ番組が乱立しているのは、そんな人々のニーズを捉えているからでしょう。
ということで、私はネトウヨ化した友達はスッパリ切り捨てることにしました。だってそんな人達と付き合うのは建設的ではないし気分が悪いから。私だって自分の生活があるんだから自分の精神衛生が第一です。極力こちらからは連絡しない、TwitterやFacebookはフォローをやめる。助けてあげられたらいんですが会話が成立しないので多分ムリ！
今ネトウヨ化している皆さん、他者を叩く前にまず自分自身の問題を直視して下さい。それから早く自分の人生を生きて下さい。自分のやるべきことに邁進していれば他者なんて目に入らなくなりますから。
その友達は中学時代に同じ部活でよく話したり一緒に遊んでいた人で、アニメ雑誌や同人誌を読んだりする今で言う腐女子でした。しかしその人は地元の町のごくごく普通の高校へ、私は2つ隣の町にあった進学校へ進み、それを機に交流が無くなり、私が高校卒業後進学のために上京したのを境に完全に交流が途絶えていました。それから十数年経過し、先日偶然会って話したのですが、まあビックリするくらい話が噛み合わない。取り付く島が無い、暖簾に腕押し糠に釘とはこういうことかというくらい打ってもちっとも響かない。会話のキャッチボールどころかお互い暴投しっぱなしという感じです。とりあえず連絡を取り合おうか、LINEのアカウント教えて？と私が聞けばその人はガラケーユーザー、じゃあTwitterかFacebookのアカウント教えて？と聞けばPC持ってないし買うお金も無いと、じゃあ何かブログとか書いてる？と聞けば使い方がイマイチ分からないなどなど。ということで一応メアド交換はするものの、これまでやりとりしたのは一回のみです。
で、一番気になったのは、その人が何かと言うと中国（人）が云々、韓国（人）が云々、その他●●人は云々とやたらと外国及び外国人のことを悪く言い、一方で「日本（人）は凄い」と自画自賛的な発言をするようになっていたことです。まるで「●●速報」や「海外の反応」等のまとめブログや外国人に日本を褒めさせやたらと日本を持ち上げる下品なテレビ番組のように。しかし聞けば、その人はこれまで一度も海外旅行をしたことがなく、そもそも国内旅行すら学校の修学旅行以外行ったことがなく、外国人の友達もおらず、外国人と一緒に働いたこともなく、英語など外国語も一切できないとのこと。つまり完全に自分の頭の中で作り上げたイメージだけで悪口を言っているのです。そこで私が「いや、そのりくつはおかしい」的なことを言うとあからさまにムッとした表情になり、会話を続ければ続けるほどイヤ～な空気になり、最後にはビミョーな雰囲気のまま別れてしまいました。
聞けば、その人は高校卒業後地元で就職したものの、職場でいじめに遭いうつ病を発症して退職し、現在は無職とのこと。少し前までは町に紹介された公共施設の掃除の仕事をしていたそうですが、それも半年のみの単発で終了し、それ以降ハローワークに行っても就ける仕事が無いのだそうです。確かに秋田県のハローワークにはロクな仕事がありません。全く無いわけではないですが、専門の資格や技能を有していなければ就けない仕事が多く、それ以外はコンビニやスーパー、デパートのバイトかパートがほとんどです。しかも秋田県の最低賃金はアホかというくらい低く、未経験のバイト/パートの時給は600円台からで、これでは30過ぎの大人が満足に暮らしていくのは不可能です。秋田県に於ける職業ヒエラルキーの頂点は公務員で、途中採用試験もあるにはあるのですが、大卒・専門卒などの高卒より上の学歴がなければ一次選考で速攻で落とされます。つまり、町のごく普通の高校の普通科を卒業して何の専門知識や技術も身に付けないまま一般就職し、何らかの事情でドロップアウトしてしまった人間にはセーフティネットが無いのです。一発逆転策として町や県の補助を得て独立し自営業になるという手もありますが、皆が皆そんなバイタリティを持っているわけではないし、そんなバイタリティがあったら無職にはなっていません。仕事が無く、病気を患い、金も無く、通院して病気を改善したり何か新しいことにチャレンジすることもできず、実家に引きこもるしかない…そんな人間が何をはけ口にするか？と考えると、自分とは関係のない外国や外国人に敵意を向けるのも分かる気がします。
実は、この人のように「ある時期を境にネトウヨになってしまった」という事例は東京時代の、特にモノ作り系の友人・知人にも結構いたりします。TwitterでネトウヨのTweetを毎日RTするようになったり、街中に中国人観光客がいてうぜえ、中国語が耳に入ってきて腹が立つ、銀座が中華街だetc...そんなくだらないTweetをいくつも投稿するようになったりと。でも、そんな人々の近況を見ると、自分の活動が芳しくなかったり、時間に追われていたり、プライベートで何らかの問題を抱えていたりする場合が多く、やはり日常の問題を転嫁していることが窺えます。
この問題は、欧州で低所得者層が移民排斥運動を行ったり、暴言を繰り返すアメリカ大統領選共和党候補のドナルド・トランプ氏が低所得白人層に支持されていることと共通ではないか思います。「衣食足りて礼節を知る」という言葉があるように金の余裕は心の余裕で、近代史を見ればナショナリズムと差別は不況と共に盛り上がることが分かります。「貧困」こそが差別と争いの呼び水なのです。現在世界的に過激な右派思想が広まっているのは決して偶然ではありません。金が無くなり生活に余裕が無くなると、多くの人はその原因を分析し対策を講じる前に叩きやすい誰かを叩き、手っ取り早く憑依しやすい何かに乗っかります。外国や外国人を口汚く罵ったり、いかにも愛国者的な発言をしたり、そうした他者の発言を共有している人々は、実は日本の歴史どころか今置かれた日本の状況、さらには自分の現状すら理解していないし直視もしていないのではないでしょうか。やたら「あるべき日本」と言うくせに実際にはそれが何だか分からない。そして攻撃しやすい対象を攻撃すると共にプライドの拠り所を「日本人であること」にのみ見出すという。最近やたらと「日本は素晴らしい！」と持ち上げる下品なテレビ番組が乱立しているのは、そんな人々のニーズを捉えているからでしょう。
ということで、私はネトウヨ化した友達はスッパリ切り捨てることにしました。だってそんな人達と付き合うのは建設的ではないし気分が悪いから。私だって自分の生活があるんだから自分の精神衛生が第一です。極力こちらからは連絡しない、TwitterやFacebookはフォローをやめる。助けてあげられたらいんですが会話が成立しないので多分ムリ！
今ネトウヨ化している皆さん、他者を叩く前にまず自分自身の問題を直視して下さい。それから早く自分の人生を生きて下さい。自分のやるべきことに邁進していれば他者なんて目に入らなくなりますから。
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