9月7日（日）に 「ニコニコ町会議 in 秋田県仙北市角館町」に行ってきました。残念ながら夕方から別の用事があり16:00までしかいられなかったのですが、それはもう楽しいイベントで完全燃焼しました。おそらく秋田県に戻ってきてから一番楽しかった日かもしれません。イベントレポートは前後に分けてvsmediaに掲載する予定で、既に前編をUPしているのでよかったら見て下さい。
【レポート】秋田県とは思えないくらい若者がいっぱい！ 「ニコニコ町会議 in 秋田県仙北市角館町」に行ってきた（前編）
で、ニコニコ町会議自体は非常に面白かったのですが、そこへ行くまで、及び帰りの道程がムチャクチャ大変だったのでここで文句の一つも書いてやろうと思います。
まず行きですが、県内の、それも同じ県南地域内での移動であるにも関わらずボッタクリ新幹線として名高い秋田新幹線に乗って角館駅まで行きました。もう大曲駅からたった1駅ですよ！1駅分しか新幹線に乗らないバカがどこにいるんだっつの！
それはなぜか？普通列車のみでスムーズに角館駅まで行くことが事実上不可能だからです。
私は秋田県の横手市というところに住んでいるのですが、現時点で横手市内の駅にはどの新幹線も乗り入れておらず、秋田新幹線に乗る場合は奥羽本線の普通列車で大曲駅まで行き、そこで乗り換える必要があります。大曲駅はちょっとしたハブ駅で、角館駅を通る「田沢湖線」の始発駅でもあります。それなら奥羽本線で大曲駅まで行って田沢湖線に乗り換えば普通列車だけで角館駅まで行けるんじゃないの？と思うでしょう。実際にニコニコ町会議のサイト上でもそのルートが案内されています。
ところがここに落とし穴があるのです。以下は角館駅で撮影した列車の時刻表ですが…
※ピンクで記載されているのは「秋田新幹線」の発車時刻です
田沢湖線の普通列車が角館駅に停車するのは上下とも1日6本のみ！マジ使えねえ！っつーかあり得ねえ！角館は藩政時代の武家屋敷が数多く残っている重要伝統的建造物群保存地区で「みちのくの小京都」とも呼ばれている東北有数の観光地なのに。それが事実上新幹線でしかスムーズに行けない陸の孤島とは。
この日私は記事用に武家屋敷群の写真も撮りたかったので、ニコニコ町会議の物販コーナーがオープンする2時間くらい前、だいたい9:00くらいに角館駅に行きたいと思っていました。そこで乗り換え検索アプリで調べて出てきたプランがこれ↓
6:51 いつも使っている駅
↓
7:17 大曲
7:24 7分待って田沢湖線に乗り換え
↓
7:43 角館
9:00に角館駅に行きたいっつってんのになんで7:00台の時刻が出てくんだよ！ちなみに出発を1本遅らせるとこういう結果が出ます。
7:07 いつも使っている駅
↓
7:40 大曲
12:13 273分待って田沢湖線に乗り換え
↓
12:36 角館
273分待ちとは
これが秋田新幹線を使うと、乗り換え待ち時間が最長でも30分くらいで”いい感じ”の時間に角館駅まで行けてしまうのです。普通の乗車券＋指定席券1270円かかりますが。1駅だけのために＋1270円…
しかしここでふと思い付いた。
大曲駅で一旦降りて角館までバスで行けばいいのではないかと
秋田県南全域の公共バス路線は羽後交通というバス会社がカバーしているのですが、大曲駅近くの「大曲バスターミナル」から角館方面に行く「大曲・角館線」という路線があります。これを使えば大曲から角館駅前までスムーズに行けるはず！…と思ったのですが、ここにも落とし穴がありました。以下は角館駅前のバス乗り場で撮影した時刻表ですが…
少 ね え
さらに赤字の部分は土日祝日運休です
しかも乗り換え時間が絶妙なタイミングで合いません。例えば8:12に大曲駅に到着したとすると、8:00に大曲バスターミナルから既にバスが出てしまっている。逆に角館駅前からバスに乗って16:56に大曲バスターミナルに到着すると、16:38に奥羽本線普通列車が大曲駅を発車した後…といったようにどの時間帯もだいたい10～20分程度の差で電車とバスが繋がらないのです。結果、電車にせよバスにせよ次の便を50分以上待たなければならなくなります（クソ田舎だからどちらも1～2時間に1本ペース）。
この足並の揃わなさっぷりは一体何なんでしょうか？普通、観光地とハブ駅って公共交通会社が違っていても観光客輸送のため時間をすり合わせるもんですよね？そうしないと観光客が増えないし地域に金も落ちないから。それともあれか？何が何でもクソ高い秋田新幹線を使わせようって魂胆か？それともJR東日本と羽後交通は過去に血で血を洗う大抗争でもして遺恨があるのか？いずれにせよバカバカしい話です。秋田県には点と点を繋いで線にすることすら思い付かないアホしかいねえのか。
なお、タクシーを使った場合新幹線代よりも高くなってしまうため交通手段からは除外しています。