少し前に母と映画「紅花の守人」を観に行ったときのこと(★)。
そう、これは母とふたりだったんです。ひとりで留守番なんかめったにしない父が、この日は留守番していると。
映画館は川越のスカラ座。着物や染め物に興味ない父も、一時間半の短い映画のあいだ周りを散策していればいいんじゃない?と言ったら乗り気だったそうなんですが、当日は雨模様だったのもあり「家にいる」とのこと。
川越まで車で送る気満々の父でしたが、川越なんて狭い道に観光客が多いし、映画は時間が決まっているので渋滞に巻き込まれても困るし、地元の駅まで送迎してもらいました。
川越に着くと、雨模様ながら浴衣や着物の観光客も結構いまして。レンタルって感じの人から、恐らく自前だろうなって人まで。
映画を観終わって、駅まで歩いているときに母が「パパ来なくてよかったかも。着物なんて大嫌いなの」と。
えーそうなの!?
「そうだよ、浅草とかテレビに映ると着物の人もいるでしょ。そういうとき『なんで着物なんかあんな普通のときに着てるんだ』『おかしい』とかうるさいの」
へー!いいじゃんね、昔はみんな着物だったんだから。
「だから私も、一緒に出掛けるときは着物で作った服なんか着ないの。うるさいから」
なるほどー!そういえばそうだ、気づかなかった。
母は古い着物や生地で服を作るのが好きで、これまでもたびたび載せていますが、↓この画像だと右下がそれ。
最近だとバッグをたくさん作っていました。左下バッグの内側は私から姪ちゃんまでが3歳の七五三で着た着物です。もらいものの生地も多いですが、右下の金入りのやつは豪快なおばあちゃんの着物をこわしたやつだったり↓
「だから染め物の映画に来たら絶対飽きちゃうし。映画のあいだまわり見ててもらっても、観終わったあとにこうやってべにちゃんと一緒に感想とか言えなかっただろうから、家にいてくれてちょうどよかった」
ゲラ
父は寂しがりなのかなんなのか、母の買い物にもついて行きがち。
そして「ひとりで一泊キャンプに行ってくる!」と一式担いでバイクで出掛けたのに寂しくなったのか夕方帰ってきちゃった前科もあります
引退後は特にそうで、ひとりの時間がもてない母が辟易しているときもありましたが、なるほどそんな感じで趣味に文句言われるのね。それは面白くないなぁ。
母は、父が行きたいといえばついていきます。その旅行の行先や行程を決めるのも父で、母の「お昼にコレ食べたい」すら通らないし。父が35年くらい前だったか土地を買ってきて始めた畑も、興味ないのに草むしりやら収穫やら支援していたし(今は小さい畑を借りているだけなので行ってませんが)。
これまでバイクも車も、父は好きに買って売ってきました。私が小学生のときには犬まで!母に相談なしに買ってきたことも。
なのに、父は母の趣味を否定するってどうなの そういえば、母が「生涯最後のミシン」と言って買おうとしたときも父が勝手に機種を決めて母は不満大爆発でしたね(★)
ううーん、なんか誰かに似てない!?
ということで、つづく。
(ご参考)