壁 (新潮文庫)/安部 公房
¥515Amazon.co.jp

【ある朝、突然自分の名前を喪失してしまった男。以来彼は慣習に塗り固められた現実での存在権を失った。自らの帰属すべき場所を持たぬ彼の眼には、現実が奇怪な不条理の塊とうつる。他人との接触に支障を来たし、マネキン人形やラクダに奇妙な愛情を抱く。そして……。独特の寓意とユーモアで、孤独な人間の実存的体験を描き、その底に価値逆転の方向を探った芥川賞受賞の野心作。 】
(アマゾンから引用)

よく わからなか った !

■ 感想とかネタバレとか

アマゾンのあらすじのところに「芥川賞受賞」ってあった
「だからか!!!」と納得してしまうくらい芥川賞作品のいくつかは「で?」ってなる
(読み終わって)「え? だからなんなの? なにを言いたいかさっぱり解らんのだがなんなんだこれは純粋に疑問である(教えて欲しいくらいであるホント解らん!)」の「で?」。
「面白みの全くない話を長々とありがとうとても情熱的でしたね!」の嗤いながらの「で?」ではない。断じて。



第一部 S・カルマ氏の犯罪

名前を思い出せなくなった人の話
名刺がその人となって普段通りの仕事をしている
あの女の人はタイピスト…だっけ。タイプライターってなんだっけなぜかワープロと一緒に出てくる。
裁判にかけられたり、名前が無いから法律が適用されなかったり。
そういえば「住所不定無職の○○さん」や「職業不詳の××さん」はあるけど「氏名不詳」の人はいないよな、そういう場合はうまぁく「男/女」になってるのかな。
服と名刺と日用品の革命
「パパ」がなんなのか謎である。パパはパパなんだろうけど。
「ノアの洪水」は笑った! あそこの実況中継くっだらなくて好きだ。
構成人数二人のとことか笑った。

第二部 バベルの塔の狸

影をなくした青年のお話
夢を食べて成長し自由に動くようになる
シュール・リアリズム的方法がよかった、あれそんな大それた名前を付けるほどの方法なのか(笑) ってなって好き、あそこの「どーん!」てする狸いいな
偉人含め狸はいくつかいるけど「深刻な女性の問題」

第三部 赤い繭

みっつの中では1番読めた方

「赤い繭」
夜になっても帰る家のない男

「洪水」
液体化する人間、消える労働力

「魔法のチョーク」
画家とチョーク
あれこれはけっこう幸せそうな気が
想像力を試す枠の窓
窓の「向こう」を想像する

だいさんぶすき