ストレイト・ジャケット10 ニンゲンのオワリTHE DEATH BELL 1st.HA.../榊一郎
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【崩れた建物。折れた標識。割れた路面。壊れた車両…。
久々に姉ネリンのもとを訪れたナレアは、街の変貌ぶりにただ驚くしかなかった。
トリスタン市内で発生した、巨大人型兵器による無差別破壊事件――。
ネリンの身を案じるナレアだが、姉がレイオットの担当監督官である限り、平穏から遠い日常を送ることも理解していたはずだった。
そのころフィリシス、レイオットら少数の優れた戦術魔法士に、国から極秘の仕事依頼がくる。世界の命運が掛かった『戦争』だという。助手として常に同行してきたカペルテータに、レイオットは「お前は残れ」と決断を下すが―。シリーズ最高潮のラストエピソード前編。 】
(アマゾンから引用)


■ 感想とか色々

主人公補正が銃弾に当たらない、間一髪のところで助かる、なら
主人公の周囲(近しいor関わりのある人間)補正は、生き残る、だな
勿体ねー あの兄妹好きそうだったんだけど死んじゃった。かな?
アルフレッドは最初から敵だったので(あそこで死ぬとは思わなかったが)死んでもまあ不思議ではないが(笑)、フィリシスさん、存外、死なないね。
マックスさんも死なないといいなー 死んだかな。死んじゃったかな。折角出て来たんだから死なないでよ、に近い。
ホラー映画や推理小説とかだと登場人物の死ぬ順番とか誰が真っ先に死ぬかとか考える

戦術魔法士vs資格者と鉄の巨人
内通者がいたり裏切り者がいたり、ロンじいちゃんの最後の弟子が出てきたり
カペルテータはお留守番なので出てきません残念です、そういえば最初の方でも過去編を除き戦闘になるとカペルテータが消えるので悲しかったです

カペルテータの出した答えにしても、レイオットが欲しかったものにしても、引き延ばされた感があったので、「はあそうですか」になってしまった(笑)
「許されたかった」? どっちかてえと「死んでもいいや」くらいだと思っていた、レイオットはなにかを明確に、強く、望むことは、あんまりしていない。
「死にたい」とも「殺されたい」とも。お前が養父に思った殉教者じみたものだって、それは結果論では? 殺してしまったから、そう思ったの。それとも、殺す前から、自分の生殺与奪権が養父にあると、神に跪くように、思っていたの。
曖昧なまま、なにかを強く望むことも、願うこともなく、誰かの悲劇を終わらせるために殺していたことを、嫌いだとか好きだとか、あんたに限ってはねえよ。
お前の中で、もっとも重い罪は、あの子の「父様」と「母様」を殺したことと、魔族化した養父を殺したことの、どっちなんだろうな
しかしそういうのとは別の所で。なんか。嘘くさい。つーか、それ、本音? 本気で? って聞きたい。
大きく外れてはいないが、どうも、腑に落ちない。罰されたかったのか。罰されることは許されることと近いしなあ、だからってお前は他人になにも求めなかったしな。


あのさあ が枕詞なら、「なにか勘違いしてない?」までがひとつのまとまり
あれは、やる気のない、無資格の戦術魔法士、なので。
違法だというのなら取り締まればいい、逮捕せず野放しであるのもそっちの意向、魔族に対する依頼なら違法合法問わずあれは受けるだろう
なんで、あんた方のルールを、守る必要が
忘れてないですか、あれは無資格の戦術魔法士だよ。資格のある戦術魔法士が後見人を務めなければならないCSAを、違法と解っていて放置している、無資格の、戦術魔法士だよ。
ルールを守らないからって、別にあれはあんたらの庇護を必要とはしなかっただろう。
ノーラ・ヤナギサワにもすっげーイラついていたし。説教くさいの嫌い。というか、5巻も嫌い(苛々してた)ので多分あそこらへんが無理なんだろう。言わずにやればまだいいが。

短編集を読んでいないのでネリンの妹さんがぽんと出てきた(気がする)
エリック、フレッド、ナレアの3人でちょこちょこ


イラストレーターは藤城陽さん!
「THE DEATH BELL 1st.HALF」が副題なんだが入れると作者名入らないので諦めた
構図が9巻と似てるがこれ対になってるのか?
エレンディラが気持ち悪くて好き 


追記
レイオット・スタインバーグが、殺されてもいい、殺す権利がある、と思ったのが養父なら、許す権利のある、レイオットを「許せる」のがカペルテータなのかな、と思ったら、ちょっと落ち着いた。
殺されることと、許されることは、彼の中では別カウントなのか


ストレイト・ジャケット9 セキガンのアクマ THE FIEND (富士見ファンタジア文庫)/富士見書房
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