月光真珠―斎姫異聞 (講談社X文庫―ホワイトハート)/ 宮乃崎 桜子 (著) 浅見 侑 (イラスト)
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【寛弘(かんこう)3年(1006年)、平安京。
焼失した内裏再建が始まったが、内覧(ないらん)・藤原道長は困惑していた。
夜の都大路では、資材や人足が消え、銀鬼が空を飛ぶという。
〈神の子〉宮と、聖結界を持つ夫・義明は、花山院(かざんいん)に取り憑いた魔物相手に闘っていた。
この異国の魔物には、宮の力も通じない!
苦闘する2人の前に、宮と瓜二つの銀髪の少年が現れた。なぜか、動揺する宮……。〈カゲ〉と呼ばれた、この少年の正体とは!?】
(アマゾンから引用)
■ 感想とか色々
義明さんは基本的に「物忌みは定期的な休日。化け物とかいるはずがない」派
面白かったのは「天国」と「地獄」はこの人普通に使っているから、おそらく信じている・信じていないに関わらず、あると思っているっぽい。(思考の一部に入ってたし、魔物と契約したあともそれを意識していたので)
へー! となったそこはよく覚えている、あと「魔物」と「神」は彼にとって別物らしい。
今上天皇と藤原道長が同時期に見た悪夢
上皇・花山院が譲位し出家するときの憎悪
晴明がかつて振った采配のひとつ
盲目の女房の正体と、貴子からもらった子猫
愛馬である隼太、分かたれた双子
ヨウは普通男よな?
カゲが女のように。
宮が女性の恰好をしているのに、どちらとも言えない体のように、あっちもあっちで「…どっち?」てなる体かもしれん。
義明さんは、健気、献身的、……なんといえばいいのか、一途(?)な人
忠犬と言えば忠犬、理性的と言えば理性的、おそらく彼が死ぬことはなさそうな感じがしないでもない。あと多分宮はすっげー痛い目にあいそう。今回も痛そうだった。理由を作らなければ動けない宮がちょっと可愛かったし、義明さんもちゃんと待ってくれそうなのでよかった、いやこの人大分待ってるけどね!
わっふー となったところ
道長さん変わり身はえええええ。
この人敵に回すのは政治的と融通的にあまり宜しくない気がするのだがどうなるんだ。(政治、こと出世においては義明さんあんま興味ないので気にしてないのだが、宮さまが無茶をするときの根回しとか融通とかはあったほうが、おそらく、彼の胃への負担が軽くなると思う)
最後まで誤解は解かれていない
阿闍梨が義明さんに頭を下げたのはなににだ。
義明さんのご先祖に宇多天皇がいるからか。
ただし現在権勢を揮っているのは藤原家なので天皇の血が入っているとはいえ、宮さまが降嫁する前の義明さんの官位はそれほどでもない
他所の神さま出てきたら宮には荷が重いのでは。
1巻はまだ「元・人」だったし、怨霊怨念地縛霊、恨み辛みと呪詛に生霊、基本的には生きていた/生きている人間の範疇だが、他所の神さまは別でしょうよ…
お姉さんの攻撃って毎っ回あんまり効いてないよな!?
今回も式神の方が大活躍だった。使役する方が使役される側より弱い気がしてきてやばい。姉さん頑張れ姉さん。
イラストレーターは浅見侑さん!
斎姫異聞 (講談社X文庫―ホワイトハート)/講談社
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