星の海にむけての夜想曲 (星海社FICTIONS)/佐藤 友哉 (著), 笹井 一個 (イラスト)
¥1,103Amazon.co.jp

【「奇跡は起こるよ」。
夜空を見上げると一面の花。地面には屍体の山。
未来永劫変わらぬはずだった空に突如咲いた、色とりどりの“花”。
その花から地上に舞い降りた花粉は、人々を殺戮へと駆り立てた――が、死に尽くさなかった人びとは、それでも日々を生き続けた…。
彼らがふたたび“星の海”を見ることができる世界は、いつ訪れるのか?
あの3.11を生き抜いてしまった僕らのために佐藤友哉が描く、“空が消えた世界”の千年紀。 】
(アマゾンから引用)


■ 感想とか色々

空が花に覆われて、人が狂気に煽られ人を殺し、生き残った人々は地下の核シェルターに引っ込んで、軍が台頭し、花粉の日は外出禁止
星を見たいと天文部を作った少女と、星を見た女の子と、連れて行った男の子
片っ端から電話をかけ続けた子に、花粉症の生還者


男の子の夢はなんだったの?
とずーっと思ってます
星を見た女の子が直後自殺したのであれば、あなたは星を見なかったか、あなたにとって「星を見ること」は叶ったあとに死にたくなる夢ではなかったか、それ以外のなにかなんだろう、と思っているんだけど(笑)
あなたの、夢は、なんだったの?
あの子を孤児院から連れ出すことか、一緒に生きることか、それとも。
随分と、まあ、長生きをしたものだと。

星を見たい少女は、多分、「子作り」云々の理由が嫌い
子作りも子供も「お好きにどうぞ」なんだけど、そんな理由で残して逝くの。
ああ…、うん、いや、まあ、好きにすればいい、ただ単にわたしが気に食わないってだけだ
死ぬ理由が決まっているから、なんなの、よく解らないわあ、決まってなけりゃいいってんでもねえだろ。
全体がつながっているので(冒頭が解らんが。時系列的にはけっこー最初じゃね? 孤児院の2人は、最初というよりは「発端」だな)、ああ、というのがちらほら
随分と長生きをしたなあ、あの男の子。


「核」は、「とてもたよりになるこども」だったでしょう
あらすじの最後の一文が呪いたくなるくらい嫌い
原爆投下地としての意味合いを含めるヒロシマやナガサキと同じくらい大嫌い
呼称に付随して認識が宿るのか、認識の変化が呼称に表れるのか、予測の範囲をぐるぐる回る
阪神淡路大震災も新潟中越沖地震も関東大震災も長野県北部地震も日付で呼ばれているのは聞いたことがないんだが、地元では呼ばれているのだろうか。

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テーマの並び変えるー

イラストレーターは笹井一個さん!
好き!