紅鋼の精霊操者 (HJ文庫)/ハヤケン
¥650Amazon.co.jp

【世界で唯一魔法を扱える戦士「精霊操者」。
その一人で「紅剣鬼」の異名を持つファスラーン王国軍のリオスは、転属先のオフィンバンド島で現地軍の反乱に巻き込まれる。
新兵で竜騎兵のフィリア、工兵のアリエッタとともに正規軍に協力し、反乱軍と戦うリオス。
その戦いの中、リオスは戦友たちの仇敵、闇の狂戦士キルマールの狂気に満ちた姿を見る!
第6回ノベルジャパン大賞銀賞受賞作。 】

(アマゾンから引用)


■ 感想とか色々

死んだ目のようなリオスの転属先は長い間避け続けた故郷のオフィンバンド島
20年前にファスラーン王国に併合されて以来、独立派と恭順派が争い続けている
新兵で竜騎兵のフィリア(狙撃)、工兵のアリエッタ(弾こめ係&補助)、風の精霊装甲を使うミレイユ

定期船で接岸(? 碇は降ろしていた)早々奇襲、反乱を知りそのまま逃げようとするものの、フィリアはお母さんの安否のため下船希望、そのままリオスとミレイユも同行
ルキア軍(多分周辺諸国のどれか)もファスラーン本土に進軍しているため結構大変

まあね! リオスがね! 強いので平気かも。あの人常時痛そうだけど。いい奴。
この人ももっとページあってよかったと思う、キルマールとのこととか。文字の外とページの影でざくざく殺していくので〝戦友〟ってほど戦友だったのかも解らないし。お父さんと因縁の相手の2人も相手にするたあ大変だねえと思ったけど。
「見つけた」ものが「死に場所」とか、あんなのが死に場所とか、ちょっとにーさん、あれはないわ。
「この島で生きてえんだ」が好き。

おとーさんおとーさん、息子さんを自分のとこ呼んでおいて反乱に関することなんもなしとか、それはねーべ。
と思ってたらおとーさん側の事情もといキルマールの悪行があったので「ああなるほどー」と納得
キルマールはストーカー(笑) はぁいストーカーさんこんにちはぁ☆ くらいのストーカー体質あんど自爆体質。(書いといてアレだがあんまり興味がない)
あそこで倒した奴がこれ仕組んだルキア側の頭とかマジかよ!

適正検査と修行を経て使うことができる精霊銀(精霊が込められている銀)を材料にした腕輪をフィリアが過程ナシでぽんっと使えたのはまあ「マジすか」となったけど、それくらいかな。
得意なのも狙撃だったし、フィリアが使う腕輪の属性が水で、使える魔法が「霧」(眠らせる効果)と「癒」(まんま。癒し)だったので役割は補助。の割に結構殺してたな。
火と土はリオス、風がミレイユなので、火水土風光闇の6属性の内後ろ2つを抜くと、味方内で被らないのは水だけ。

ミレイユは前線に行けるので活躍の場があるにせよ、アリエッタもはもうちょい頑張らせてもよかったんじゃないか(笑)
あの子、目の前でお母さんの首切られて地味に暴走中なフィリアをよく押しとどめていたと思うよ!
腕輪の修理してくれたり、威力の強い弾を作ってくれたり。戦闘が多かったので目立たなかっただけだと思いたい。

さくさく進んだのであっという間だったけどやってることはけっこう多い
監獄襲撃したり叔父さんと合流したり復讐のお話をしたり
あれ? てほど女の子とベタベタしてなかったのでよかったー、仲は良いけどな! 仲が良いに越したことはねえだろ。
死んじゃったお母さんが、夢に出てくる、って弱ってるフィリアが好き
「母親をあんな目に遭わせた奴らを殺したい」よりも「夢の中のお母さんが呪文のように繰り返す」
はんらんぐんをころしたら おかあさんはよろこんでくれるかな

イラストレーターは凱さん!