アイリスの剣 (レジーナブックス)/小田 マキ
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【病弱な兄に代わり、フカッシャー家を継ぐために、男として生きることを決めたブルーデンス。
性別を偽り、アイリス騎士団の中でも誉れ高い精鋭部隊の副隊長を務めていた。
しかし、思いがけず弟が誕生し、彼に当主の座を譲ることになる。
そんな彼女に両親がつきつけたのは、女の姿に戻り、元上官のもとへ間諜として嫁ぐことだった―。男装の騎士ブルーデンスの愛と陰謀のファンタジー。 】


■ 感想とか色々


自分に非があると思い込んで、嫌われるのも罰せられるのも辛いのも痛いのも傷付くのも当然のことで、だから言い訳せず口を閉ざしてなにも言わず嵐が過ぎるのを待つようにじっとしていれば周りが自分を良く見て汲み取って配慮して気遣ってくれて、でも気遣って頂く権利なんてありませんと遠慮して素直に受け取れない心苦しさを罰として、その内事態が好転する

いや久々に読んだ、外見と内心に特化している物語


ダグリード侯爵家当主 兼 アイリス騎士団雷龍隊隊長、フォーサイス
フカッシャー公爵家当主 兼 アイリス騎士団雷龍隊副隊長、ブルーデンス
ブルーデンスの母は生粋のオルガイム人(翼あり)
父は知恵回るリユーノ、生まれてきた弟バーネス、病弱な兄ストレイス
おかーさんはおとーさんに忠実、病弱な兄では足らず女のブルーデンスを騎士にした
でも弟生まれたのでもう男は要らないよね? じゃあ女に戻ったついでに騎士団の中でおとーさんの魔の手から逃れている隊の隊長とこ嫁いで籠絡してきてね? て話
ついでに交換条件として嫁いで務めを果たしたら病弱な兄のために特別な薬手に入れたげるよ?
フォーサイスはいきなり腹心の部下に辞めると言われるわ婚約者決まるわ婚約者は仇敵のとこの娘だわその娘部下にそっくりだわで「なんじゃそりゃ! 母と妹も手なずけて!」てなってた
ブルーデンスがフォーサイスの部下になったのは隊を乗っ取ってやれもあったみたいですが乗っ取れないようなので方針変更

妹さんもいてブルーデンスと仲良かったのに「なんで辞めさせちゃうの」と怒られてた(笑)
基本的にブルーデンスはブラコン精神発揮しつつ酷い扱いも当然と受け止める、フォーサイスは間諜なのだからと気を許そうせず冷たく当たっては母に怒られる(笑)
行儀見習いは「あー会ってるのねー」と思ったがまさか本当に小さいころ会っているとは(笑)

ゴーシャを唯一好きだった点は「周りを利用することへの狡猾さ」です、女の虐めは陰湿だとよく聞きますがこーゆー主人公の敵対として出て来る女性って頭が回らない上にやり方が生温い残念な人が多かったのでまあよかったかな
フォーサイスにまとわりついてるときのトラウマそんな詳しく書かれてないし(笑)
妹叱るときに「あなたの失態はあなたではなく兄に行きます」以外に言ってなかったので残念。
嫌いな人間に脚引っ掻けるのはダメでしょうよ、やるときは他人の視線のない裏側で物的証拠なくやりなさい

宮廷医のヒラルダはよく解らん人だったなあ、なにが2人目なんだ(笑)
末っ子殿下も女装してたぞなんだあのコンビ
そんなに陰謀陰謀してなかったな、悪い奴(敵)すぐ解るし。
ブルーデンスが前に所属していた角狼隊。他に隊あるのかなー
美人なのはよーく解った
半分くらい読んで辟易していたのでやめようかと思ったけど読み切ったぜ!
というかレジーナブックスってアルファポリスさんなんですね、通りでネット小説っぽいなあと(偏見)

イラストレーターはこっこさん!
ヒラルダのイラストを見てオリヴィエ(ゲームキャラ/守護聖)だー(笑) と思ったら中身もマジオリヴィエだった
わたしの中での「オネエ系」代表はオリヴィエです、あの人は華やかな「女」だよなー

レジーナブックス、発行はアルファポリスらしいのでアルファポリスに収納したかったんだが、前に作ったの「イースト・プレス」だった、「その他の小説」収納
発売は星雲社
続刊あるので巻数振っときます


× サイフォース
○ フォーサイス
訂正。
スターウォーズ思い出していたのは確か。前半部分はヒカルの碁かな。